建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

都市に「棲む」ための3戸のコンクリート長屋[kap](3ページ目)

オーナー住戸を含む3戸のみのアパートが東京の下町に完成しました。コンクリート造の3階建ての真ん中にメゾネット、左右がトリプレックスというユニークな構成の賃貸集合住宅です。

執筆者:川畑 博哉

縦に繋がったワンルーム


写真をクリックすると次の写真に進みます
トリプレックス
1. 3階の北側のバルコニーには屋上に上がる急な階段がある。
2. 螺旋階段を上がりきったところ。
3. キッチンとリビングの床の段差は85cm。
4. キッチンの右側の床と窓際の壁との間に60cmの隙間がある。
5. 1階から3階まで螺旋階段が伸びる。階段室の高さは9m。
6. 寝室の足元に玄関ホールが見える。
7. 寝室の床が伸びてテーブルに。


3階まで吹抜ける螺旋階段を上がると、コンクリートに囲まれた部屋に出ました。ここは2階の寝室で間口は2.3m、奥行きは6mです。しかしここにはコンクリートのマイナーなイメージは全くありません。それは天井高が3mもあり床が2段になっていて、隙間から階下の玄関ホールが覗いているからでしょう。3階のキッチンの床も、窓際の壁との間に隙間があって階下の寝室に繋がっています。どの階も床が閉じることがない、1階から3階まで空気が抜ける「縦に繋がったワンルーム」になっているです。

◆建築データと建築家プロフィール


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