災害後に現れる悪徳リフォーム業者のよくある手口
災害後に現れやすい悪徳リフォーム業者の手口をご紹介します。特徴は、不安をあおり、契約を急がせるところにあります。引っかからないよう十分注意をして下さい。●災害後、ガス管や水道管の無料点検をすると言って訪問。家の中に上がりこみ、次に地震が来たら管が外れる、破裂するなどと言って不安をあおり、高額で粗悪なリフォーム工事を行なう。
●電気の無料点検をすると言って訪問。漏電しているので火災の危険があると言って不安をあおり、高額で粗悪なリフォーム工事を行なう。
●災害後、不安な状態で居る時に、耐震の無料診断をすると言って訪問。基礎が沈んでいる、ヒビが入っている、柱や土台が腐食している、金物が不足している、壁量が不足しているなどと言って不安をあおり、高額で粗悪なリフォーム工事を行なう。
●通りすがりに外壁に細いヒビが入っているのを見掛けたので立ち寄ったと親切そうに声を掛けて訪問。このままでは水が入って家がダメになる、今すぐに工事が必要と言って不安をあおり、高額で粗悪なリフォーム工事を行なう。
●近所で診断をしたついでに立ち寄ったと言って訪問。屋根材がずれているので、雨漏りをする可能性が高く、このままでは家全部がダメになるなどと言って不安をあおり、高額で粗悪なリフォーム工事を行なう。
悪徳リフォーム業者による粗悪工事の例
悪徳リフォーム業者による粗悪な工事によって、家が前より悪い状態になってしまったケースもあります。災害後は不安な気持ちでいるので、そこに付け込んできます。耐震工事は費用が高額になりがちなので、専門家による診断無しには着手しないよう注意しましょう。●耐震補強リフォームをすると言って基礎の周辺をコンクリートで固められたが、床下の通風ができなくなってしまい、土台が腐ってしまった。
●耐震補強リフォームをすると言われ、部分的に基礎をかため壁を増設したが、後に専門家に見てもらったら、却ってバランスが崩れ、危険な状態になっていた。
●配管はすべて新しくすると言っていたのに、古い給水管に新しい水栓金具がつなぎこんであるだけだった。しかもその繋ぎが悪くて水漏れがするようになった。
●電気配線に問題があると言われ工事を行なったが、スイッチとコンセントプレートの交換を行なっていただけだった。
●外壁塗装を依頼したら、薄めた塗料で粗悪な塗装工事をされ、3年後に変色した。
●雨漏り防止に屋根のスキマに漆喰を詰められたが、詰める場所が悪く、今までしなかった雨漏りするようになってしまった。再工事のために更に費用が掛かった。
不安な時にあわてて考えると、引っ掛かりやすいので注意を
よく考え、その場での契約は絶対に行なわよう注意を。
よく考えてみればおかしいと思うことも、不安にかられている時に十分に考える時間が無いと、引っ掛かりやすくなってしまいます。
悪徳リフォーム業者もそれがよくわかっているので、やたらに不安をあおり、考える時間を与えないよう契約を急がせるのです。
このような時期にやってくる見知らぬ無料点検や訪問セールスは断りましょう。点検したい場合は、普段から知っている業者や信頼できる業者に依頼しましょう。
悪徳リフォームによる被害額は、数万円から数千万円まで、だまされたことに気付かないままの人もいます。悪徳業者対策や、耐震リフォーム工事のポイントは下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
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