戦略論で得る知識
多くの企業の戦略を学んでいくことで、戦略論の概要が分かってきます。ビジネススクールの先生は、こうした個別ケースを利用しながら、共通項をまとめた概念、具体的分析ツールとして提示していくのです。有名な例では前述のブルーオーシャン戦略。この戦略の概念は、競争の激しい既存市場を「レッドオーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルーオーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」と分けて、ブルーオーシャン市場を企業は目指すべきとします。そのための分析ツールとして、「戦略キャンバス」があり、学生がいろいろな企業にこの概念を応用します。
また、ハーバード大学のマイケルポーター教授の競争優位戦略とその分析ツールである「ファイブフォース分析」を開発し、世界中のビジネススクールの学生が学んでいます。
戦略論の選択授業
戦略論に関しての概略は必修授業なので全ての学生が学びますが、戦略論のさらなる詳細に関しては選択授業で取ることになります。例えば、「企業の国際戦略論」「薬品業界の戦略論」「サービス産業の戦略論」といったもので、戦略論をさらに深掘りしたものです。戦略論の選択科目は、学校によって異なっており、将来CEOを目指し戦略論を中心に学びたいということであれば、ビジネススクール選択においてあらかじめ選択科目群を知っておくといいでしょう。いかがでしたでしょうか?MBAを取得しようという人で、戦略論が嫌いだという人はいないのではないかと思います。そのくらいビジネススクールで学ぶ授業において大切な役割を果たすのです。ビジネススクールで戦略論を学び、将来企業のCEOになったり、コンサルタントとして成功することは、多くの人が考えるMBA取得者の成功モデル。戦略論の授業、ビジネススクールに入り、早く受けたくなったのではないでしょうか?
【参考記事】
経営者としての知識を学ぶMBAプログラム
MBA重要科目 オペレーションズリサーチ