重心の高さを感じる押し心地
スティックのハンドル高ですが、カタログ数値上では107.5cmとなっています。ガイドが実測したところ、拇指球の当たる位置近辺で約102cm程度でしたので、ハンドル高としては高い部類だと思います。実際の押し心地も、高さによるメリットは感じられますし、足元もゆったりとしています。ただ、子どもを乗せていると全体的な重心の高さを感じ、若干ではありますがハンドルが左右にブレるように思う時がありました。バギータイプですから、片手で押し進めることは難しいでしょう。
ホイール同士の幅の広さは、ストッパーペダルの大型化にも貢献
前後輪のホイールベースは、実測で55cm。けっこう広めな設計で、直進安定性は確保されています。ホイールの大きさは直径13cm、タイヤ幅が3.2cmと、大きめな作り。前後輪ともすべて2輪(合計8輪)で、各ホイールの幅も実測15cmと広めにとってあることも貢献し、子どもの乗せ降ろしの際もふらついたりすることはありません。
座面が高いせいで不安定になってしまうデメリットを、ホイールの設定によって解決していることには感心しました。
夜道に有効なリフレクターを標準装備
反射性、視認性の高い高輝度のリフレクター
スティックには、左右のフレームにリフレクターが付いています。自転車に取り付けられているものを同じくらいに視認性の高いきちんとしたもので、高めに設定されていることから自動車のドライバーからの視認性も高いと思われます。
ちょっとした工夫ではありますが、ワーキングマザーなど夜間の使用が多い人には嬉しい安全機能ではないでしょうか。
リクライニングはやや浅めの使い心地
リクライニングを最大にしたところ。使用感はやや浅め
スティックのリクライニングは、フラット以外のモデルは全て最大140度。座面が水平に近い設計なので、最大にリクライニングしても角度が浅いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これくらいの角度は海外ブランドでは珍しくありませんし、シート全体が子どもの身体を覆うようなハンモック形状のため、腰がすわっていなくても安定感があるでしょう。
リクライニングは背面左側の紐をアジャストする形式で、無段階調節が可能です。調節にはどうしても両手を使わなければいけないこ とで好みはわかれるとは思いますが、アジャスタータイプのリクライニング方式は車体を軽量化できるというメリットがあります。
左にアジャスト機能が寄っているのは珍しい
また、シートには月齢の低い赤ちゃんを考慮して高さを変えられるヘッドパッドが付いています。クッションシートそのものに厚みがあることに加え、股ベルトのクッションも幅広・厚めなので、ずり落ちを防止する効果は高そうです。
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