1970年代と2010年代の共通点
2010年代はインフレの年代で、世界的には1970年代に相当すると言われている。当時は2桁のインフレ率だったので、これは相当高い。インフレが懸念されるのは新興国だが、例えば中国では消費者物価指数の上昇が4~5%で、今年は4%位だと予測されている。こう見るとまだ落ち着きを保っているが、景気がよくなっていけばインフレは加速される。これが1970年代と相似する部分だ。
2010年に伸びる産業は?
一世を風靡した「ファミコン」。これの登場はもう少し後だが、当時の人気ぶりと今は似ている。
70年代に相似するということは、当時伸びた産業は2010年代も伸びるのでないか?
1970年代にどういう産業の株価が伸びたのかというと、レジャー(娯楽)産業だ。たとえば、世界的に見ればカジノを運営している会社。日本で考えると、ゲーム機器の会社であるセガなどだ。
レジャー産業に注目?
日本にいると、まだまだ娯楽にお金を使うという感覚がないかもしれないが、例えばパチンコ産業は自動車産業とほぼ同じ3兆規模だ。娯楽産業はインフレ期には成長する可能性がある。日本の場合、GDPに対してのサービス産業の割合が5割以上あって、それがどんどん伸びていることを考えると、成熟化に向けて動いていると言えるのではないだろうか。
成熟化ということは、その先には衰退があるが、その前に企業は何か手を打つはずだ。必ず新しい物を創りだしていく。日本も成熟社会になって今後は衰退期に入るのかもしれないが、いずれまた新しい何かができてくると思う。
娯楽という意味では、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドは株価も伸ばしている。しかも、デフレ風潮の中で入園料をアップさせた。ここは日本にあるけれどアジア市場も取りこんでいる企業の1つ。サービス業でありながらも海外の需要を取り込んでいく企業は伸びていくのではないだろうか。
やはり、2極化がどんどん進んでいくのだろう。そんな中で生き残れるのはどういう企業なのか?次の記事で見てみよう。
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