炊飯器・炊飯ジャー/炊飯器関連情報

3段階のおこげが楽しいパナソニックスチームIH炊飯器

6月に発売となりましたパナソニック・スチームIH炊飯器をガイドがお試し!排気が熱くない新機構で、旨み・甘みをアップした炊飯器です。

執筆者:戸井田 園子

スチームIHジャー炊飯器【SR-SJ101】 左:-Wホワイト/右:-Rマホガニーレッド

スチームIHジャー炊飯器【SR-SJ101】 左:-Wホワイト/右:-Rマホガニーレッド

今回は、6月に発売となりましたパナソニック・スチームIH炊飯器をお借りしましたので、使用リポートをお届けしたいと思います。

今年の炊飯器トレンドは、ズバリ「排気」。この新製品も「熱さカット排気」という新機能を搭載。この機能、排気が熱くないだけでなく、旨さにも効果があるとか!それでは、その特徴と味についてご報告です。

 

大火力&大沸騰でうまさUP!

この機種の特徴は、「大火力スタミナ沸騰」を実現する新方式と、給水レスを実現した新「スチーム炊飯方式」、そして「熱さカット排気」の3つ。それでは、簡単にご紹介しましょう。

どのメーカーも、昔ながらの竈炊きを目指して技術を開発しています。特に、大火力で加熱することと微妙な火加減が、美味しいご飯を炊くカギとなっています。今回は、大火力による大沸騰が売りとなっています。

■「大火力スタミナ沸騰」とは
「大火力スタミナ沸騰」のカギを握る、シロッコファン搭載部(※Panasonicリリース資料より)

「大火力スタミナ沸騰」のカギを握る、シロッコファン搭載部(※パナソニックリリース資料より)

この機種では、大沸騰を維持するために、本体上部に「シロッコファン」を搭載。沸騰時に沸きあがる泡をファンによる風で消し、吹きこぼれを防ぎます。今までは、火力を調整しながら吹きこぼれを防いでいたのですが、これにより大火力のまま沸騰し続けることが可能になりました。

鍋が沸騰した時、火を弱めて吹きこぼれを防ぐのではなく、泡の表面に向かって息を吹けば吹きこぼれずに済む、という経験があるとかと思います。それと似た現象と思って頂ければ、イメージが掴みやすいですね。

 

■「熱さカット排気」
リリース会場で「熱さカット排気」の温度を計測している様子。温度計は【33℃】を示しています。

リリース会場で「熱さカット排気」の温度を計測している様子。温度計は【33℃】を示しています。

新しい炊飯のため搭載した「シロッコファン」で、炊飯中に出る約100℃の蒸気に外気を混ぜ、排気の温度を約50℃(25cm離れると約35℃)まで下げて排出。さらに、斜め前方に排気する構造に変更しました。

蒸気が熱くないことは、意外と便利なものです。例えば火傷の心配が軽減したり、炊飯器を収納しているスペースでの結露が抑制されます。このように、安全性や利便性が向上するのは、使い手にとって大歓迎ですね。

 

■新「スチーム炊飯」
給水レスでスチーム発生ができるようになった「高耐熱循環スチーム循環ポンプ」(※Panasonicリリース資料より)

給水レスでスチーム発生ができるようになった「高耐熱循環スチーム循環ポンプ」(※パナソニックリリース資料より)

パナソニック炊飯器の特徴と言えば、炊飯工程後半で130℃の加熱水蒸気(スチーム)を活用した炊飯方法。今までの機種では、炊飯の度に給水をしなくてはなりませんでしたが、今機種では、「高耐熱スチーム循環ポンプ」を採用し、給水なしでスチームを発生させることが可能になりました。

給水の手間が省けたことだけでなく、水を沸騰し蒸気にするための電力も軽減され、従来より約10%の省エネになりました。

 


その名の通り「銀シャリ」コースは、しゃっきり系

それでは、これらの新方式でお米の旨み・甘みをアップした【SR-SJ101】を試食した結果をご紹介していきましょう。

■白米・炊き上がり
白米【銀シャリ・ふっくら】の炊き上がり。つやつやとしたご飯がおいしそうです。

白米【銀シャリ・ふっくら】の炊き上がり。つやつやとしたご飯がおいしそうです。

米種と炊き方を選び、炊飯を始めます。まずは、白米で推奨の【銀シャリ・ふっくら】モードで炊飯してみました。

炊き上がりは、つやつやとして、しっかりお米が立っています。米粒がしっかりした印象で、非圧力らしいと言えるでしょう。食べてみると、シャリ感と歯ごたえがある感じで、噛んでいると甘みが感じられます。どんなお米もおいしく!というよりは、お米本来の味が出ているタイプたど思います。

保温は「スチーム保温」タイプで、12時間後でもしっとりおいしさがキープされていました。また、冷めたご飯も甘みが増す感じで、お弁当にしてもおいしく食べられるでしょう。

 

■お焦げ・炊き上がり
釜底に程良くついているお焦げ

釜底に程良くついているお焦げ

お焦げモードに「濃」が追加となり、3段階選べるのも今機種の楽しみのひとつ。炊き方で「かまどおこげ」コースを選択し【淡・中・濃】とお焦げの濃度を指定してスタート!今回は【中】でトライ。

炊き上がると、釜底に程良い色合いのお焦げが付いていました。食べた感じは、白米より粘りが強く硬めです。高齢者の方にお焦げファンが多いと聞きましたが、歯が弱い人だと噛むのが大変なのでは?と感じる食感でした。

 

■炊飯時間
「銀シャリ・ふっくら」と「かまどおこげ」は、56分とやや長め。ちなみに「エコ炊飯」で43分・「早炊き」だと20~30分で炊けるので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。ただし「早炊き」はかなり固めに炊き上がりますので、美味しさを優先するなら「銀シャリ」がおすすめです。

■操作性
フタ面にある操作ボタン。スッキリとして使いやすさも◎

フタ面にある操作ボタン。スッキリとして使いやすさも◎

フタ上にある操作ボタンで、該当のコースを選んでいきます。液晶パネルと音声ガイドで、感覚的に操作はできるようになっています。また選択ボタン(※三角マークが2つあるボタン)は、「送る」だけでなく「戻る」こともできます。コース選択をしていて行きすぎてしまうと、もう一周しなくてはならないタイプが多いので、便利と感じました!

 

★ガイドの感想★
最近の炊飯器は「ご飯をおいしく炊く」という基本性能の向上が目立ち、この炊飯器も火力を弱めないことで、よりおいしい炊き上がりを実現しています。さらに蒸気の温度も下げることにつなげたことは、注目に値すると感じます。

また、炊き上がりはメーカーにより個性があります。パナソニックのように、圧力を使わないタイプは、比較的しっかりとした歯ごたえのある炊き上がりとなりますので、柔らかめが好きな人には硬いと感じるかもしれません。どこかで試食の機会があれば、ぜひ足を運んで舌で感じてみて下さい。

【参考サイト】
三大火力がおいしさの秘密
スチームIHジャー炊飯器 SR-SJ101

SR-SJ101

 

 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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