スチームIHジャー炊飯器【SR-SJ101】 左:-Wホワイト/右:-Rマホガニーレッド
今年の炊飯器トレンドは、ズバリ「排気」。この新製品も「熱さカット排気」という新機能を搭載。この機能、排気が熱くないだけでなく、旨さにも効果があるとか!それでは、その特徴と味についてご報告です。
大火力&大沸騰でうまさUP!
この機種の特徴は、「大火力スタミナ沸騰」を実現する新方式と、給水レスを実現した新「スチーム炊飯方式」、そして「熱さカット排気」の3つ。それでは、簡単にご紹介しましょう。どのメーカーも、昔ながらの竈炊きを目指して技術を開発しています。特に、大火力で加熱することと微妙な火加減が、美味しいご飯を炊くカギとなっています。今回は、大火力による大沸騰が売りとなっています。
■「大火力スタミナ沸騰」とは
「大火力スタミナ沸騰」のカギを握る、シロッコファン搭載部(※パナソニックリリース資料より)
鍋が沸騰した時、火を弱めて吹きこぼれを防ぐのではなく、泡の表面に向かって息を吹けば吹きこぼれずに済む、という経験があるとかと思います。それと似た現象と思って頂ければ、イメージが掴みやすいですね。
■「熱さカット排気」
リリース会場で「熱さカット排気」の温度を計測している様子。温度計は【33℃】を示しています。
蒸気が熱くないことは、意外と便利なものです。例えば火傷の心配が軽減したり、炊飯器を収納しているスペースでの結露が抑制されます。このように、安全性や利便性が向上するのは、使い手にとって大歓迎ですね。
■新「スチーム炊飯」
給水レスでスチーム発生ができるようになった「高耐熱循環スチーム循環ポンプ」(※パナソニックリリース資料より)
給水の手間が省けたことだけでなく、水を沸騰し蒸気にするための電力も軽減され、従来より約10%の省エネになりました。
その名の通り「銀シャリ」コースは、しゃっきり系
それでは、これらの新方式でお米の旨み・甘みをアップした【SR-SJ101】を試食した結果をご紹介していきましょう。■白米・炊き上がり
白米【銀シャリ・ふっくら】の炊き上がり。つやつやとしたご飯がおいしそうです。
炊き上がりは、つやつやとして、しっかりお米が立っています。米粒がしっかりした印象で、非圧力らしいと言えるでしょう。食べてみると、シャリ感と歯ごたえがある感じで、噛んでいると甘みが感じられます。どんなお米もおいしく!というよりは、お米本来の味が出ているタイプたど思います。
保温は「スチーム保温」タイプで、12時間後でもしっとりおいしさがキープされていました。また、冷めたご飯も甘みが増す感じで、お弁当にしてもおいしく食べられるでしょう。
■お焦げ・炊き上がり
釜底に程良くついているお焦げ
炊き上がると、釜底に程良い色合いのお焦げが付いていました。食べた感じは、白米より粘りが強く硬めです。高齢者の方にお焦げファンが多いと聞きましたが、歯が弱い人だと噛むのが大変なのでは?と感じる食感でした。
■炊飯時間
「銀シャリ・ふっくら」と「かまどおこげ」は、56分とやや長め。ちなみに「エコ炊飯」で43分・「早炊き」だと20~30分で炊けるので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。ただし「早炊き」はかなり固めに炊き上がりますので、美味しさを優先するなら「銀シャリ」がおすすめです。
■操作性
フタ面にある操作ボタン。スッキリとして使いやすさも◎
★ガイドの感想★
最近の炊飯器は「ご飯をおいしく炊く」という基本性能の向上が目立ち、この炊飯器も火力を弱めないことで、よりおいしい炊き上がりを実現しています。さらに蒸気の温度も下げることにつなげたことは、注目に値すると感じます。
また、炊き上がりはメーカーにより個性があります。パナソニックのように、圧力を使わないタイプは、比較的しっかりとした歯ごたえのある炊き上がりとなりますので、柔らかめが好きな人には硬いと感じるかもしれません。どこかで試食の機会があれば、ぜひ足を運んで舌で感じてみて下さい。
【参考サイト】
三大火力がおいしさの秘密
スチームIHジャー炊飯器 SR-SJ101
SR-SJ101