HDDナビに引けをとらない検索データ
車載スペック16GB SSDに搭載されたナビデータの情報量は、ケンウッド2010年メモリーナビの約1.6倍。10/25/50mスケールの詳細市街地図の収録エリアは、全国約1340都市。ピンポイント住所検索データは全国約3700万件で、電話番号検索データも個人宅を含む約3700万件。ほかに名称検索、ジャンル検索、周辺検索など、ナビデータはHDDナビに引けをとらないものだ。これだけのデータ量があれば、必要にして十分。ドライブに困ることはないだろう。
加えてMAPPLEの観光ガイドデータも搭載している。これが、けっこう使える。というのも、この手のデータを搭載しているナビは、これまでにいくつもあった。しかし、情報にアクセスしにくいものが多かったので、データとしては収録されていても使う気がしないというものがほとんどだった。ところが、MDV-727DTに収録されている観光ガイドデータは、情報にアクセスしやすいメニュー構造で収録されている。たとえばSA/PAの情報には、ハイウェイマップからもアクセスできるという具合。エリア別に観光地を選んだあとジャンル別で絞り込んだりもできるし、写真や文字情報付きで詳細もわかる。MAPPLEガイドデータは約7万件+全国SA/PA情報だ。
案内機能は充実、抜け道表示もあり
案内機能も必要にして十分。看板表示に続く交差点案内はわかりやすいし、交差点直前で「ポンポン」とチャイムが鳴るので、曲がるタイミングをつかみやすい。レーン案内もある。また、八王子周辺のドライブではお目にかかれなかったが、都市部や幹線道路では3D交差点イラスト表示や立体交差側道3Dイラスト表示など、多彩な案内画面を用意しているようだ。高速道路でも、ETCレーンガイド、ジャンクションガイド、都市高速のハイウェイエントランスガイドなど、充実した案内が受けられる。音声ガイド時、交差点名等の読み上げのつなぎ目が多少ぎこちない感もあるが、気にならないといえば気にならない。ルート探索はスマートICにも対応。渋滞情報のVICSはFM多重が標準で、オプションの光/電波ビーコンの追加もできる。渋滞ぬけみちデータも収録。ただし、地図上に表示するだけで、抜け道を活用したルート探索はできない。したがって、抜け道を活用したいなら地図をみながら紫色に塗られた道に入り込んでリルートを待つことになるし、渋滞回避ルート探索機能を活用したいなら、オプションのビーコンVICSユニットが必要になる。