洗濯物の部屋干しの悩み、室内での干す場所の確保と生乾きの臭い
洗濯物の部屋干しの悩みと言えば、まずは干す場所の確保、そしてあの独特の生乾きの臭いです。また物干しハンガーの収納場所に困っている人も多いのでは? 今回は、梅雨や黄砂、花粉の時期でも安心して室内干しができる場所を作るリフォームをご紹介します。ゼンマイメーカーが作った、洗濯物の室内干し用のユニット
〈部屋干しリフォーム-1〉
皆さんは洗濯物の部屋干しはどこでしていますか? リビングや和室のど真ん中に大きな物干しハンガーを置いてそこに干しているという人も多いのではないでしょうか。でも困るのが、ハンガーの収納場所。結局いつも出し放しになっている家をよく見ます。そんな時に便利に活躍してくれるのが、「部屋干しユニット」です。洗濯物を干したい時だけ天井から物干し竿を降ろし、使わない時は天井にスッキリ収めておけるのでジャマになることがありません。しかも簡単なリフォーム工事で室内干しの場所を確保することができるというスグレモノです。
ゼンマイメーカーならではのなめらかな動きが特徴的な室内用の部屋干しユニット「ルームハンガー」部屋の形に合わせて竿の下げ方を変えられる。取り付け工事も簡単(モリテックスチール)
部屋干しユニットは様々なメーカーから出ていて、電動式や手動式、天井に埋め込めるタイプもあります。上の写真は、スチールのスペシャリストのゼンマイメーカーが作ったルームハンガーという手動式タイプで、各所にものづくりの会社ならではの工夫がされています。
ムダなものが付いていないシンプルな構造なので、竿2本タイプでもコンパクト。上げ下げも軽い力で動きます。あまり目立たないので、リビングや寝室に取り付けてもいいでしょう。使用しない時は、ゼンマイの力でワンタッチでするするっと竿を収納できます。
シンプルな構造なので寝室に取り付けても違和感が無くスッキリと収まる。
外付けタイプなら、取り付け工事は天井の下地にシッカリとめるだけでとても簡単。手動式なので電源工事も不要、簡単なリフォームで部屋干しスペースを作ることができます。
このような部屋干しユニットを取り付ける際、注意したいのが耐荷重です。竿1本あたり8kgのタイプが多いのですが、この8kgは天井の下地で支えることになります。取り付けが不完全だと落下する危険がありますので、下地にしっかりとめることが肝心です。専門の業者に取り付けてもらえば安心です。
低コストで洗濯物の臭いを抑え、早く乾かす室内干し専用ファン
〈部屋干しリフォーム-2〉
部屋干しでの悩み2つめは、あの独特の生乾きの臭いです。洗濯物の臭いは乾くまでの間に時間がかかると、その間に雑菌が繁殖することによって発生します。つまり臭いを防ぐためには、できるだけ素早く乾かすことがポイントです。早く乾かすためには、風通しをよくするために窓を開けておく、エアコンのドライをつけておく、除湿器をつけておくなどの対策があります。また洗濯物を乾かすことに特化した「部屋干しファン」もあり、取り付けリフォームをすることで、洗濯物が早く乾くようになり、臭いも防ぐことができるようになります。
ナノイーで洗濯物の臭いを抑える機能がある部屋干しファン。天井への取り付けも可能(パナソニック)
上の写真の部屋干しファンは、洗濯物の表面に空気の流れを作って乾燥を促すもので、温風ではなく気流で乾かすので、消費電力が小さくエコなのが特徴です。またナノイーで臭いを抑え、除菌効果もあるので、洗濯機で洗えないコートやジャケットなどについた臭いや菌にも効果があるとしています。
気になる電気代ですが、毎日使用しても1ヶ月に約140円(※)と意外と低コスト。ただし部屋干しファンは、湿気を排出するために換気扇とセットで使う必要があります。洗面所に取り付ける時は浴室ドアを開け、浴室換気扇のスイッチを入れておきましょう。洗面所が狭い場合は天井取り付け型もあります。(※パナソニック調べ)
洗濯は洗濯機を回す以外にも手間が掛かるもの。まずは部屋干しの場所を確保してスムーズに洗濯をこなせるよう工夫してみましょう。その際、家事効率を左右するカギになるのが洗面所の作りです。ユーティリティ化することで、部屋干しやアイロン掛けもラクにこなせるようになります。洗面所のユーティリティ化リフォームは下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
家事ラクのアイデア、キッチンの工夫は下記でご紹介しています。
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