新しい恋のあたらしい始め方(2ページ目)

盛り上がっても我慢する

さあ、そんなんで、多少ボールくさい球でも迷わずバット振ってけ的に動いてみたら、あっさり盛り上がったとします。

＞カズミさあ、やっぱお前のこと好きかも
＞ヒロシ君ほんと？
＞うん、意外とね
＞なにそれもっと聞きたい。もうちょっと呑もうよ。
＞いや、また来週にしよ、メールするよ

寸止めです。
以前の恋ならあっという間に次のシーンは、終わった後のベットでタバコふかしてるカレの腕まくらの私とムーディーな曲、だったことでしょう。でも、今年の恋は違います。あえてココで一拍おきます。

いいなアイツとか、なんかいいかもカレぐらいの気持ちを秘めながら、仕事したり友達と過ごしたりする。そしてまた食事デートしながら、好意と妄想を行ったり来たりしながら自分のココロを転がします。

つきあい始めは小旅行から

それでも相手への想いが強く、すぐにでも触れたい状態になったら、ほぼ完成。ということで、小旅行に出ましょう。

電車で箱根ならロマンスカーのホームで待ち合わせ。クルマで伊豆なら渋谷駅とか高速の乗り口に近い場所でピックアップします。なにしろ、すぐに非現実的時間を始めましょう。そして、道中はこれまでのやりとりでつないだココロを確認しながらアバターは飛び立つ準備をします。そして多摩川超えれば、そこはアナザーワールド。もうなにしたって構いません。町田駅の通過で車掌に睨まれようが、海老名で子供に指さされようが、もうベタベタです。

ナメクジの求愛のように絡まりながら、チェックインからゆったりとしたディナーへ。もう誰にも邪魔されません。相手のいいところだけ見て、しかも寸止めで我慢してきたその力を、爆発的に解き放ちます。長めのフォロースルーとともにうっとりフィニッシュしてみれば、アナタのココロは美しい放物線を描いて彼女の黄色い旗を超えていくはず。

さあ、そろそろ今年の恋を始めませんか？