少子高齢化が進み人口減少社会となった日本ですが、その中身は地域によって相当に差があるはず。はたしてどれくらい高齢化しているのか?どれくらい少子化しているのか?どれくらい人口は減っているのか?そして、元気があるのはどの区なのか?大阪市内24区を数字でひもといてみました。

子供が多く高齢者の少ない鶴見区

大阪市内年齢区分で見た若い街

表1【年齢区分別人口シェア比較】(出典:平成17年国勢調査)


まずは子供の多い元気な区はどこでしょうか。表1は、年齢を3区分して各々のシェアを平成17年の国勢調査をもとに比較したものです。

15歳未満=子供とした場合、子供の割合が高いのはダントツで鶴見区。その割合は16.7%。大阪市平均が12.0%、鶴見区に続く2位が西淀川区の13.9%ですので、いかに鶴見区の「子供人口割合」が高いかがわかります。

ちなみに全国平均は13.3%、大阪府平均が13.7%。全国的に見ても鶴見区は子供が多いエリアといえます。

また、鶴見区は65歳以上、すなわち高齢者の割合が低い区でもあります(24区中2位、TOPは西区で14.5%)。 高齢者が少なく子供が多い。大阪市内で一番の「若い街」は鶴見区といえます。

子育ファミリーが多いのも鶴見区

世帯で見た若い街、大阪市内区別

表2【世帯人数、家族類型別シェア比較】(出典:平成17年国勢調査)


人口の次は世帯という切り口で見てみましょう。一人暮らしよりも大家族が多い街の方が元気であるといえます。表2の「世帯人数」は「一世帯あたりの親族人数」を平成17年国勢調査で比較したものです。TOPは鶴見区の2.51人、2位は平野区(2.37人)、3位住之江区(2.35人)。大阪市平均は2.11人となってます。鶴見区は「大家族」の多い区という事になります。

世帯人数は同居親族の人数ですので、例えば3世代や叔父叔母が住むような大家族が多いと大きな数字となります。というわけで世帯類型で「夫婦+子供世帯」の割合を調べたところ、こちらもTOPは鶴見区で30.4%。大阪市平均の24.1%を5%以上高い割合です。

鶴見区の世帯人数が多いのは、子供(15歳未満)の割合が多い事も合わせ、子育ファミリー層の割合が高いと考えて差し支えないでしょう。

一方、高齢単身世帯は、その割合が一番低いのは、なんとまたまた鶴見区で8.8%。大阪市平均12.0%を大きく下回り、一番高齢単身世帯割合の多い西成区(26.7%)のおよそ三分の一となります。

20年では都市周辺部、10年では都市部が増加

人口増加の多い区少ない区、大阪市内

表3【人口増加】(出典:昭和55年、平成12年/17年国勢調査)

人口に関しては、当然、減少しているエリアよりも増加しているエリアの方が元気だといえます。

表3は人口増加に関するものです。現在の人口を過去のそれと比較した時、起点がどこになるかで「人口が増加した街」はがらっと顔ぶれが変わります。

昭和55年と平成17年の比較では上位3区は西区(35%増)、鶴見区(21%)、都島区(19%)。都心である西区と、その周辺の都島区、鶴見区(また鶴見区!)での人口増加が著しいです。

しかし平成12年と平成17年との比較では周辺部の名前は消え、中央区(21%)、西区(14%)、福島区/北区/天王寺区(いずれも9%)といった都心部での増加が顕著になります。「都心回帰」といわれますが数字の面からも顕著です。

「子供が多い」「家族数が多い」「人口が増えている」という三つの切り口から大阪市内24区を見てみましたが、どの切り口でも「元気」だったのは鶴見区。子供の割合、世帯人数ともに24区中1位、人口増加では昭和55年から平成17年にかけての増加割合が24区中2位。区単位で見た場合、「大阪一元気な区」といって差し支えないでしょう。

そんな鶴見区の、元気の源をみつけに区役所周辺を少し歩いてみました。次のページでは、その様子を写真中心に紹介いたします。