「オール電化リフォーム」という言葉を聞くと、なんとなく光熱費が割安になるような印象を受けます。特にガス給湯器とガスコンロを使っている方にとっては、その費用対効果は非常に気になるところです。

そこで今回はオール電化リフォームの損益分岐点を探ってみたいと思います。これからオール電化リフォームを検討している方はぜひ一度チェックしておいてください。

オール電化の中心はエコキュートとIHクッキングヒーター

オール電化

エコキュートとIHクッキングヒーターは、オール電化の基本アイテムです。果たして本当にお得になるのでしょうか?

「オール電化」とはその名の通り、住まいの光熱費にかかわる部分をすべて電気利用設備に変えてしまうことで、一般的に「オール電化住宅」というと、以下の設備を備えている住宅を意味します。
  1. エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯器)
  2. IHクッキングヒーター
  3. 床暖房
  4. 浴室暖房乾燥機
  5. 食器洗い乾燥機
  6. 太陽光発電システム
上記3~5はオール電化住宅でさらに快適に過ごすための設備、6は光熱費負担を低減させるための設備であることから、オール電化を成し遂げるための最低限の設備は、1の「エコキュート」と2の「IHクッキングヒーター」と言えます。

近頃「オール電化リフォーム」として、ガス(もしくは石油)給湯器をエコキュートに、ガスコンロをIHクッキングヒーターに取り替えるリフォームが流行っています。火を使わないという安心感とランニングコストが魅力となっています。

オール電化導入コストは約80万~120万円

3~5人の一般的な戸建住宅において、ガス給湯器(24号)の交換費用が約20万~30万円であるのに対し、エコキュートは約60万~90万円程度(貯湯容量370~430リットル)かかります。また、間口750mmのキッチンビルトイン型ガスコンロの交換費用が15万~25万円であるのに対し、同サイズのIHクッキングヒーターでは20万~35万円です。

ガス給湯機・コンロのリフォーム費用が合計約35万~55万円であるのに比べ、エコキュート・IHクッキングヒーターのリフォーム費用は合計約80万~120万円となり、オール電化設備の方が工事費用が高くなる傾向があります。

この価格差を月々の光熱費で埋めていくことになるのですが、果たしてオール電化リフォームはどの程度の費用対効果が望めるのでしょうか。次のページでご紹介します。