生垣に向いているのは常緑樹……ドウダンツツジなどがよく使われる
生垣は外からの目隠し効果や防風効果が期待されるだけでなく、庭側からは背景としての効果も得られるものです。このような点から生垣には、一年中葉が落ちない常緑樹が向いていますが、落葉樹でも枝が密で葉が落ちても透けないドウダンツツジなどはよく使われます。また、生垣は形を整えるために毎年刈り込みを行うので、萌芽力が強く刈り込みに耐えられる樹種が向いています。具体的には、
アベリア、イチイ、イヌマキ、ウバメガシ、カイヅカイブキ、キャラボク、キンメツゲ、サザンカ、サワラ、シイ、シラカシ、ツツジ、ツバキ、ナンテン、ヒイラギ、ボックスウッド、マサキ、ユキヤナギ、レッドロビン(ベニカナメモチ)などが挙げられます。このほか、洋風の庭にはコニファーの列植もおすすめです。
生垣の作り方……手軽な植え方や作り方のポイント
四つ目垣を参考に支柱を立てよう
支柱と木を青丸部分を結束する
また、生垣のできあがりの高さも考慮しておきましょう。アベリアやツツジ、ボックスウッドなどで1メートル以下に高さを押さえて作った生垣は、オープンなイメージになります。目線を遮るなら1.4メートル以上は欲しいところですが、2メートルを超えると、管理が大変になってくる可能性が。防風・防砂など別の目的がある以外は、あまり背の高い生垣は防犯の面からもおすすめできません。
なお生垣を作る際は、隣家との境界線ギリギリに木を植えてしまわないよう配慮します。生長後の枝張りを見越して、内(自分の敷地)側に植えるようにしましょう。
生垣を美しく保つには
生垣を美しく保つには、なんといっても刈り込みが大切です。刈り込みの時期は樹種によって若干異なりますが、常緑樹の場合は新芽が出揃った後の5月~7月頃が適期です。ツツジなど花が咲く木の場合は、開花後に行います。生垣に使う木は萌芽力が強いので、秋にもう一度全体の形を整える程度の刈り込みをします。生垣の面積が広いときは、ヘッジトリマーが便利
生垣は、つい表面だけを見てしまいがちですが、枝の中(幹周り)に枯葉やゴミが溜まっていることがあります。病虫害の元にもなりますから、時々掻きだしてきれいにしておきましょう。
なお、自治体によっては生垣を作ると補助金が貰える制度を設けていることもあります。着工前に自治体ホームページなどチェックしておくことをおすすめします。
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