2011冬ドラマ概況：イチオシは意外なところに(3ページ目)

力を入れていたのに

『外交官・黒田康作』と『告発～国選弁護人』は予算と制作期間をかけたのに低迷。共通点は「主演俳優の役柄がみんなが思っているイメージと違う」ことでしょうか。
ただその原因は違います。織田裕二は自分でクールな役がやりたくてはずしていますが、田村正和は自分らしい役柄を演じようとしてるけど年令の問題でそれがつらくなっています。織田裕二は田村正和を見習って、モノマネされるぐらい織田裕二キャラを演じてくれれば……

冬ドラマのオススメはこれだ

文句ばっかりいってもしょうがない。おもしろいものがいつもの場所になければ他に見つけに行きましょう。ということでオススメをみつけてきました。デジタルBSのBSフジで土曜20時から放送中、『ひとりじゃない』です。
第一話で事故後の祥平と平凡な日常に絶望している主婦・辺見幸子（森口瑤子）が意外な形で出会うのにまずひかれました。主人公が最初はちょっと嫌なやつとして描かれるなど、これまでの障害者ものと違ったキャラが多く、毎回ひきつけられる展開です。劇団東俳が制作とスポンサーを兼ねているため思い切ってつくりたいものをつくっているのでしょう。

全六話と短く2月12日には最終回を迎えるのですが、翌週の19日には同じ時間にもう再放送が始まります。デジタルBSを見る環境にある方は第一話からぜひ。イチオシです。