まだまだ縮小コピー
『冬のサクラ』は韓流のコピー。石川萌奈美（今井美樹）が冒頭でいきなり記憶喪失になったり、その萌奈美を認知症の母がいるとはいえ稲葉祐（草なぎ剛）が預かったりと導入からかなり強引。それでもみなさん韓流慣れしているからかそれなりに受け入れられているようですが。『美咲ナンバーワン』の元ネタはもちろん『ごくせん』。初回ではおなじみ「倉庫での立ち回り」も入れるなど無理矢理『ごくせん』に近づけています。むしろ加藤正俊プロデューサが共同テレビ時代に作った『お水の花道』に近づけたほうが新鮮じゃないでしょうか、財前直見と戸田恵子も出てるし。男子生徒の魅力に欠けるのも弱点。
久しぶりのパターン
元ネタがあっても、最近見たことがなければまだ許せます。『美しい隣人』のベースは映画『ゆりかごを揺らす手』でしょうが、こんなパターンのホラーはたまにしか制作されません。それに元ネタは復讐の原因を明確に描いているのに対してこちらはぼやかしていると独自性はあります。ただ進行が遅いのが弱点。もうちょっと怖がらせてほしいところです。
『スクール!!』は定番熱血教師ものですが、民間人校長が主人公というのが新鮮。ヒラの先生が主人公だと無理があることも校長だったら決定権があるから突き進めるというところに説得力があいます。それに「熱血教師とマドンナ先生が一つ屋根の下に住む」というベタ（『熱中時代』とか『金八先生』とか）をひさびさに見ました。
ひねりすぎ
かといってひねりすぎも……『大切なことはすべて君が教えてくれた』は生徒の前ではそれらしいことをいうイケメン先生・柏木修二（三浦春馬）がその実、優柔不断なダメ男であるギャップを突っ込みながらみるとそれなりに楽しめます。ただそんな見方ができる人はなかなかいません。
『Dr.伊良部一郎』は「21世紀の石原裕次郎」徳重聡が変人を演じるのがひねりポイントですが、さすがに全然に似あってません。見所は余貴美子・捨て身の役づくりのみです。
視聴率グラフ
