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相互厭人的読書生活5(4ページ目)

ガイドの読書記録です。今回は2011年1月26日~3月10日まで読んだ本をとりあげます。ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』、映画「キック・アス」の原作コミック、西村賢太『苦役列車』、朝吹真理子『きことわ』など。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

話題の本ガイド


大震災が起こるまで

菜の花

あっという間に春。

実は今回の文章は2月の初旬に途中までできていた。4月1日に残りを書いている。更新が滞ってしまったのは、身内に不幸があったり、落ち着かない日々が続いたから。3月10日までに読んだ本を、思い出せる限り、書いてみます。

・井上荒野『ベッドの下のNADA』(文藝春秋)
・矢月秀作『チーム』(ダイソーミステリーシリーズ)
・盛田隆二『二人静』(光文社)
・三宮麻由子『鳥が教えてくれた空』『耳を澄ませば』(集英社)、『音をたずねて』『空が香る』(文藝春秋)、『おいしい音』(福音館書店)
・大山くまお『名言力』(ソフトバンククリエイティブ)
・サローヤン『パパ・ユーアクレイジー』(新潮社)
・フランソワ・ヴェイエルガンス『母の家で過ごした三日間』(白水社)
・ドナルド・E. ウェストレイク『斧』(文藝春秋)
・多和田葉子『雪の練習生』(新潮社)
・辻村深月『本日は大安なり』(角川書店)
・内田康夫『浅見光彦のミステリー紀行』(光文社)、『死者の木霊』『後鳥羽伝説殺人事件』『平家伝説殺人事件』(角川書店)、『白鳥殺人事件』(祥伝社)
・エリック・ホブズボーム『匪賊の社会史』(筑摩書房)
・長井好弘『使ってみたい落語の言葉』(中央公論新社)
・余華『兄弟』(文藝春秋)
・カズオ・イシグロ『夜想曲集』(早川書房)
・津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』(集英社)
・道尾秀介『カササギたちの四季』(光文社)
・真梨幸子『聖地巡礼』(講談社)
・近藤史恵『モップの魔女は呪文を知ってる』『モップの精と二匹のアルマジロ』(実業之日本社)
・ヴェネディクト・エロフェーエフ『酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』(国書刊行会)

3月10日は、保坂和志さんと豊崎由美さんのトークショーに行きました。そのとき、保坂さんが9・11に言及したのです。うろおぼえですが、9・11が自分の人生を変えたという人がいるけれども、本当にそうか。経験と記憶を捏造しているのではないか、というような話でした。

このトークショーは『猫の散歩道』の発売記念で開催されたもの。いろんな意味で、記憶に残る本になりました。
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