1月25日以来、デモは拡大する一方
最初に大規模なデモが起こったのは、1月25日のカイロやアレクサンドリアなど主要都市でした。この日にすでに1万5000人以上がデモ活動に参加していたと言われます。その後、デモ・暴動は拡大する一方で、場所はエジプト全土に広がり、人数は桁が1つ、あるいは2つも増えています。2月1日には「100万人行進」と題して、これまで最大規模の大統領辞任を求めるデモが実行されました。実際に100万人参加していたかどうかは疑問ですが、数十万人が参加していたのは間違いありません。
いまの多くのデモ・反政府活動がそうであるように、この「100万人行進」もインターネットを使って参加者を呼びかけ、成功させました。インターネットの発達は、世界各国の人々にとって、団結しやすい環境を創り出しています。
これに対してエジプト政府は、夜間外出禁止令を発動したり、インターネットへの接続を強制的に遮断したりして対抗。しかし、それでもデモの勢いが弱まる気配は全くありません。