30年もの長き独裁政権に反発

エジプトの地図。主な都市はナイル川流域に集中している。

エジプトの地図。主な都市はナイル川流域に集中している。

ピラミッドやスフィンクスなど、観光地として知られるアフリカの大国エジプトで、先月1月末から現ムバラク大統領の辞任を要求して、全国的にデモや暴動が広がっています。

この背景の1つに、1981年以来30年間も続けてきたムバラク独裁政権があります。ムバラク大統領は、1981年当時、サダト大統領につく副大統領でした。しかし、10月にサダト大統領が暗殺され、そのまま大統領に昇格。以後30年近く、ずっとエジプト大統領の座に君臨し続けています。

その間、国民の多くが貧困に苦しんでいましたが、反政府活動を抑える強権政治を続け、これまで政権を維持。しかし、エジプト国民に勇気を与えたのは、先月チュニジアで起こったジャスミン革命です(チュニジアの政変については、「ジャスミン革命」チュニジアで政権崩壊記事で詳しく紹介しています)。

この革命では、国民が大統領辞任デモを開始してから、わずか30日以内で大統領が亡命して政権が崩壊しました。周辺国にも、「行動を起こせば政府は変わる」という成功例を与えた大きな事件と言えます。