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パリのメゾン・エ・オブジェ・インテリア最新トレンド

パリのメゾン・エ・オブジェ2011年1月展では、フランスが誇る3人のトレンドセッターが、「INTENSITE・アンタンシテ(激しさ)」をテーマにトレンドブースを披露しました。その中から今回は、日本の3人のデザイナーのインスタレーション展示を紹介します。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド


石上純也さんのインスタレーション

石上純也さんのインスタレーション:Family Chair
 

2011年の最新トレンドは「高度な緊張」

メゾン・エ・オブジェ2011年1月展では、フランスが誇る3人のトレンドセッターが、「INTENSITE・アンタンシテ(激しさ)」をテーマにトレンドブースを披露しました。その中から今回は、Elizabeth Leriche(エリザベス・ルリッシュ)が提案した“HAUTE TENSION(オット・タンシオン)「高度の緊張」から日本の3人のデザイナーのインスタレーション展示を紹介します。

Elizabeth Leriche(エリザベス・ルリッシュ)

Elizabeth Leriche(エリザベス・ルリッシュ)のブース

Elizabeth Leriche(エリザベス・ルリッシュ)の提案は、「強烈な瞬間」と題され、あらゆる感覚を総動員して、強烈な瞬間や強い感動を経験するべきである。クリエーションをより気まぐれに変化させ、軽さと重さを調整したり、光の強弱やカラーにバリエーションを持たせたり、驚くような素材の質感は感性を刺激します。また、香りや音は感覚や感性を刺激し、テクノポエジーは幸福をより充実させ、官能をを高めてくれます。それが激しく心躍る別の世界が現れる兆しと説いています。


メゾンのトレンドブースに日本デザイナー登場

吉岡徳仁のインスタレーション

吉岡徳仁の素材のインスタレーション

真っ黒な外壁から、強烈な赤いトンネルを通り抜けるとそこは赤い塗り壁の四角な部屋に行き着く、赤すぎて頭がクラクラとするほどである。そこを抜けると黒い空間、不思議な映像のシーンが現れる。次には、視界が開け真っ白な空間に通される。そこは真っ白い氷山のような非現実的な椅子が現れる。その後に吉岡徳仁氏、nendoの佐藤オオキ氏、石上純也氏のインスタレーションが現れます。日本でもこの3組みが揃って紹介されることはまずないと思えるような貴重な展示になっていました。



NENDO

NENDO(ねんど):Thin Black Lines

メゾン・エ・オブジェの看板ともいえるこのトレンドブースに、最新のインスピレーション展示として日本のデザイナーが注目を浴びることは、かってないことで驚かされました。今回のメゾン・エ・オブジェ2011年1月展の共通テーマは、「INTENSITE・アンタンシテ(激しさ)」と難解なもの。トレンドセッターのエリザベス・ルリッシュが日本のデザイナーに空間をゆだねたのは日本デザインの特異性に注目をあびせたものと思われます。しかし、日本人の感性には、テーマ“HAUTE TENSION(オット・タンシオン)「高度の緊張」とはほど遠い、私には感動の少ない刺激のない展示に思われたのですが、会場では人気があり東西の感覚の相違に気づかされました。

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MAISON & OBJET (メゾン・エ・オブジェ)


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