コドモを作る機械(Child Producing Machine)
ガイド:テクノポップってなんなんだろうと考えた時、それは単純にサウンドだけではなく、曲のコンセプトが重要だと考えています。そういう観点からテクノロジーやサイエンスが根底にあるスプ子さんの作品は、テクノポップ度が凄く高いです。同時に、「コドモを作る機械(Child Producing Machine)」等、スプ子さんの作品にはあえて人が避けがちなテーマに大らかに切り込んでいく潔さを感じます。何がそうさせるのでしょう?
スプ子:
私は新しい事しか歌いたくないからです。John Lennon、Sex Pistols、Joy Division、New Order、Radioheadなどのイギリス精神と音楽に触れて育った背景もあるけれど、作品はいつも挑戦的であれと思っているから。
ワッキーのうた(Wakki Song)
ガイド:DVDの終盤にあるスプ子さんの解説を見て感心したのですが、「ワッキーのうた(Wakki Song)」で使用しているワッキー人形にはWiiが埋め込まれているんですね! ただワキ毛のうたを歌っていた訳ではなかったんだと……感心してしまいました。
スプ子:
そうですね!ワッキーのうたでは、Wiiリモコンを使ってワキを使って演奏するシンセサイザーを作りました。当時手や体の動きに反応するマヌケなピコピコメディアアートがスゴく流行っていて、皮肉で「ワキの下の動き」に反応する楽器を作った(笑)。