変身!! 二世帯住宅から賃貸併用住宅へ
この建物は1階が親世帯(高齢者)、2階と3階が子世帯の居住スペースとなっています。で、二世帯住宅の宿命は、どうしても近い将来親世帯のスペースが空いてしまうということ。そのことを考慮に入れて、将来的に親世帯向けの1階を賃貸住宅として貸し出せるように配慮されているのです。現状では、親世帯と子世帯のそれぞれに玄関があり、両世帯は隣り合う2つの玄関スペースの間にある扉でつながっています。しかし、将来的にはこのドアを締め切りにすることで、スペースを完全にわけるというわけです。
私はこのしつらえを見て、「さすがに二世帯住宅のパイオニアだなぁ」と感心させられました。感心したというともう一つ。実は、この西小山の建物、モデルハウスとして活用した後、分譲住宅として売却されることになっているのです。
ちなみに、旭化成ホームズの「街かどヘーベルハウス」のようなリアルサイズのモデルハウスは、他のハウスメーカーでも最近積極的に展開されるようになってきました。いずれもこの建物と同様に、いずれ売却されます。
最新のエコ技術・設備も充実
ただ、二世帯住宅として建てられるケースは非常にまれ。旭化成ホームズでも、「ほとんどありません」ということでした。将来、売却するのには実は二世帯住宅は不向き。単世帯向け住宅なら、ユーザーの間口が広く売却しやすいのですが、二世帯住宅はそうはいかないのです。このあたりに、チャレンジ精神が感じられ感心した次第なのです。西小山のモデルハウスには、このほかオール電化仕様や電気自動車対応システムなども取り入れられています。屋上の太陽光発電+太陽熱利用のエコキュートと、高効率ヒートポンプエアコンによる「トリプルソーラーシステム」など、注目すべき設備も充実。
また、子育て提案「+NEST」など、旭化成ホームズの持つ独自の提案が満載されています。そうした提案を、じっくりと納得行くまで体感できるのが、リアルサイズモデルハウスなのです。
前述しましたが、他のハウスメーカーも名称はことなりますが、同様のリアルサイズモデルハウスを建てています。それらを比較検討することは、私たちにとって住まいづくりに向けた良いアプローチ法だと思います。
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