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旭化成ホームズ(2) 「街かどヘーベルハウス」見学記

ハウスメーカーの展示場にも様々あって、リアルサイズのモデルハウスもあります。先日、その事例の一つとなる旭化成ホームズの「街かどヘーベルハウス西小山」を見学してきましたのでご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

私たちが住宅を検討するのにあたって参考とするのが、住宅展示場のモデルハウスです。しかし、このモデルハウスは建物規模が大きすぎたり、豪華すぎたりで、「あまり参考にならない!」とお感じの方も多いと思います。最近ではハウスメーカーもリアルサイズのモデルハウスを建てて、そうした声に応えようとしています。そこで今回は旭化成ホームズ「街かどヘーベルハウス西小山」をご紹介。リアルサイズモデルハウスの活用法を考えてみたいと思います。

街かどヘーベルハウス西小山の概要

    西小山外観

    重量鉄骨3階建て。この構造とすることで、狭小地での建築が容易になるほか、開口部を広く取れるなどのメリットがあるという

  • 躯体=重量鉄骨3階建て
  • プランの特徴=通風採光へ配慮した環境共生住宅、家族の変化に対応できる間取り設計
  • 敷地面積=107.65平方メートル
  • 延べ床面積=187.10平方メートル(1階65.11、2階65.32、3階50.90、屋上5.77)

モデルハウスに来て何を確認すべきか、ということなのですが、要は営業マンから説明されてもわからないことをチェックすべきなのです。この建物の場合は重量鉄骨造というところ。旭化成ホームズが最近、大変力を入れているところです。

住宅密集地でも快適な住まいづくりが可能な理由とは

15センチ角の柱を使うシステムラーメン構造とよばれる手法を躯体に取り入れているのですが、軽量鉄骨造の建物に比べ壁の量が少なくすみ、そのため開口部を広く取れる、つまり大空間で開放感のある空間設計が可能ということです。

主寝室

主寝室の様子。広い開口部からさんさんと日差しが注ぎ込む。その一方で縦の格子を取り付けることで、周辺の住宅からの視線を適度に遮る工夫をしている

しかし、ただ開口部を広く取れればいいわけではありません。このモデルハウスが建つ立地は、東京都目黒区の典型的な住宅密集地。周りに住宅が迫り、開口部が広ければそれだけ外部からの視線にさらされ、家族のプライバシーが保てなくなります。

また、居室内に光や風を取り込むにあたっても同様です。近隣の建物の配置を考慮に入れて窓の大きさや形を決め、配置する必要があります。旭化成ホームズの場合は、「ARIOSシミュレーション」といって、あらかじめ居室への光や風の入り方を確認し、建物の設計や間取りづくりに生かしています。

このようなことにより、都市部の住宅密集地でも快適な空間が実現できるというわけです。ホームページや営業マンの説明である程度わかるのですが、実際にリアルサイズの建物で確認することができれば、より私たちにとってはより参考にしやすいはずです。

次のページでは、このモデルハウスのもう一つの特徴、「家族の変化に対応できる間取り設計」について紹介します。
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