昼のコースより
料理だけでなく、器使いでも愉しませてもらえる
☆前菜3種
前菜3種
鰤の利休揚げはモロッコインゲンと海老芋の含め煮添えとなっており、ゴマの風味高い繊細な味わいが印象的。サラダのほうは昆布茶と白醤油を合わせたドレッシングで、さっぱりテイスト。マイクロラディッシュや紅芯大根など、彩りもカラフルです。
胡桃豆腐 銀あん
☆肉料理(主菜)
大分産もち豚ロース
☆魚料理(主菜)
天然ぶりの蕪焼き
白御飯もメインと同時に供されますが、この白御飯も質が高くて料理を一層引き立てる感! 使われているのは福知山の米で、女将さんのおじ様が作られているものとのこと。もちろん、止椀・香の物も併せて登場です。
☆水菓子
杏仁豆腐 洋ナシとハチミツのソース
また、木のスプーンに、根来の受け皿と、器使いもさすが。
これからも楽しみな個性派の一軒
以上、昼のコース価格は1575円(肉と魚料理、両方の場合は2100円)。この内容でこの値段は信じられないほど御値打ちですが、それ以上に驚くのが、中林さんが作り出すユニークな料理世界。
「日本料理にこだわらず、自分の感性を活かして常に変わっていきたい。だから来年はまた違ったスタイルの料理になっているかもしれませんね」と、笑みを湛えながらおっしゃるご主人。
ハレの日使いの高額料亭とはまた違う、日常的に通える趣味の良い小さな「食の宝石箱」といった趣の個性派「料理屋さん」。折に触れて進化・変化を見守りたいのは高級住宅街の地元住人だけではないでしょう。今後は京都にも大阪にもない、唯一無二の自由な料理世界を築き上げていってほしいですね。
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・店名: 料理屋 仁
・所在地:兵庫県芦屋市西山町12-5
・アクセス:阪急「芦屋川駅」北側 徒歩約2分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:0797-22-2788
・営業時間:11:30~14:00、17:00~22:00
・定休日:月曜、第3火曜、日曜の昼