コストダウンの弊害

ヴィッツ

よりスタイリッシュになり、先代とは異なる印象を受けるエクステリアデザイン。ボディカラーも刷新され、精悍な印象を受ける


ヴィッツに乗っていろんな意味で驚いた。良くない方から紹介しよう。まず質感。徹底的なコストダウンを行ったらしく、インテリアは日産マーチに匹敵するほど。例えばシート。金属パイプ製のシートレールを隠すため、布きれをカーテンのように使っているのだけれど、かえって安っぽい感じ。

また、インテリアの樹脂素材には「シボ」と呼ばれる模様をプリントしているが、その質感からしてイマイチ。インテリアを得意とするトヨタなのに、どうしたのだろうか。軽自動車と同じクオリティをイメージしていただければよかろう。「違いの解る人」だと少し厳しいか?

ベーシックグレードに搭載される1リッターエンジンは、3気筒特有のプルプル感がたっぷり残ってしまった。燃費を重視しているためアイドリング時の回転数を低くしていることも、エンジンの振動出す要因になっていると思う。CVTの味付けだって不自然。これまたクルマ通だと「う~ん」。

興味深いの1.3リッターモデルの燃費

ヴィッツ

助手席と運転席の間のスペース。シートレールを隠すために布きれを使っているが、質の低さは否めない


一方、1.3リッター。アイドルストップに乗ったら「なかなか良いですね!」。安っぽいインテリアは共通ながら、エンジンとCVTのセッティングが上手。1リッターだとアクセルを少し踏んだ状態だとパワー不足でモタつく感じ。かといってアクセルを多く踏めば、回転上がりすぎてしまう。

1.3リッターはアクセルを踏んだ量と、回転数、加速感のバランスがちょうど良い感じ。また、絶対的な動力性能も不満無し。一回り大きくなったボディ(重量的にはほぼ同じ)を軽々と走らせる。高速道路のロングツーリングすらストレス無し。興味深いことに燃費は1リッターと変わらず。