インドの早分かりエリアガイド
インドは日本の国土の10倍以上の面積を持つ、とにかく広大な国。地域によって、気候も民族も、宗教も各々大きく異なります。この記事ではそんなインドを、大きく7つのエリアに分け、エリアごとに主要な州もしくは人気の観光地、そして政治・経済などで重要な要素を持つ五大都市(一般的にデリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ、バンガロールを指す)を解説していきます。北インド平野
北インド平野は、ヒマラヤから流れ出たガンジス川に沿って広がる平野地帯です。このエリアはガンジス・ベルトと呼ばれるインドの人口密集地帯。■五大都市/デリー
世界遺産プラーナー・キラーの入り口
砂漠気候に属するデリーは、3~10月の8ヶ月間は非常に暑く、気温が45度前後になることも。また、非常に短い期間ながら冬季もあり、最も寒い年末年始の3週間は朝晩の気温が2度前後になることもあります。
デリーは現在のところ、日本から直行便が出ている唯一のインドの都市。多くの旅行者はデリーを起点にインド旅行を始めます。人口1,200万人以上の大都市で、インドの他の大都市と同じく喧騒に満ちた忙しい町、デリー。最近は郊外で発展の目覚しい新興地区グルガオン、ノイダ、ファリダーバードとともに、デリー首都圏(NCR)と呼ばれています。
一方でデリーは、一説には世界最古の都市のひとつとも言われている歴史のある町で、非常に遺跡の多いことも特徴です。有名な「錆びない鉄塔」がある「クトゥブ・ミナール」や、タージマハルの原型になったと言われる「フマユーン廟」のほか、「ラール・キラー(赤い砦)」など3つの世界遺産の他にも、多くの歴史的建造物があります。
■バラナシ
ヒンドゥー教徒による早朝の沐浴風景が世界でも知れ渡っているインド有数の聖地。ガンジス川に沿って続くガート(沐浴場)や遺体を荼毘に付している火葬場が有名。
■アーグラー(タージマハル)
言わずと知れた「世界一美しい墓」と言われることもあるタージマハルのある町。その他、アーグラー要塞や短い間だけムガール帝国の都であったファテープル・スィークリーなど、全部で3つの世界遺産があります。