インド/インド基本情報

インドのエリアガイド(2ページ目)

デリー、ムンバーイー、カルカッタ、チェンナイ、バンガロールという、インドの主要な5大都市と、様々な特徴を持つそれぞれのエリアについて、簡単に紹介したいと思います。

執筆者:冬野 花

インド西部

ラジャスターン州のにある、「ブルーシティ」と呼ばれるジョードプルの街

ラージャスターン州のにある、「ブルーシティ」と呼ばれるジョードプルの街

インド西部は、人気のラージャスターン州や、開放感溢れるビーチで有名なゴア州、料理が甘めの味付けが美味しいと評判のグジャラート州など、明るい魅力に満ちたエリア。アラビア海に面したインド最大の都市、ムンバイもあります。 

■ラージャスターン州
タージマハルやバラナシと共に、観光地として大人気で、非常にエキゾチックな魅力に満ちたラージャスターン州。ほとんどが砂漠地帯で、その強烈な日差しと乾燥した景色に、この地方の女性たちが着るとびきり派手な色のサリーが、いやがおうにも旅情を煽ります。ラージャスターン州各地にはマハラジャの豪華絢爛な宮殿が今も残り、まるでお伽の国にいるかのよう。ラクダに乗って砂漠を旅をするキャメルサファリもおすすめです。

一番の中心となる町がジャイプル。町の建物や王宮が、ピンクや赤い色の石で出来ているため、「ピンクシティ」と呼ばれています。ジャイプルからもう少し西へ行けば、大半の建物が青く塗られているために、高い場所から見渡すと町全体が青く見えることから「ブルーシティ」と呼ばれるジョードプルがあり、さらに西へ行くと、建物や城砦までもが全て黄土色の石で出来ていることから「ゴールデン・シティ」と呼ばれるジャイサルメールがあります。その他、白い建物が多いため「ホワイトシティ」と呼ばれるしっとりとした美しい町ウダイプル、豪商人たちの美しい邸宅が残るためまるで「屋外美術館」のようと称されるマルワール地方の町など、どれをとってもハズレなしのエリア。

観光収入に頼っている州でもあるため、他のインドの地域に比べて、観光客用バス路線が発達しているのも特徴です。

■ゴア州
教会が点在するゴア州

教会が点在するゴア州

アラビア海に面したインド西南部には、451年間に及んだポルトガルによる統治の結果、ポルトガルの文化が色濃く漂うゴア州があります。ゴア州自体は非常に狭いのですが、州内には多くのビーチがあり、中には西洋人客が9割を超すビーチも。外国人観光客の陽気で気取らない過ごし方にポルトガルの雰囲気があいまって、とてもインドとは思えない開放的な空気が漂います。ゴア州には、古くて趣のあるキリスト教の教会も多く、日本にも布教にやってきた、あのザビエルも眠っています。

五大都市/ムンバイ(ボンベイ)
マハーラーシュトラ州の州都で、アラビア海に面したインド最大の都市。以前は英語での公式名称である「ボンベイ(Bombay)」と呼ばれていましたが、1995年に現地語の「ムンバイ」に変更されました。商業の大中心地でもあり、また、世界最大の映画産業と言われる「ボリウッド」(ハリウッドとボンベイを合わせて、そう呼ばれる)の拠点でもあり、多くのムービースターが高級住宅街に住んでいます。ムンバイの見どころとしては、市内の海岸ジュフビーチ、ムンバイの象徴としてよくガイドブックの表紙にも採用されるインド門、ゾロアスター教の鳥葬場として知れている沈黙の塔などが有名。また、インド門前の港から出ている船(所要片道1時間程度)で行けるエレファンタ島の石窟寺院も、メインコースのひとつです。
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