ドラマ/冬ドラマ情報

2011冬ドラは多様なジャンルでバランスよく(後編)(2ページ目)

1月13日までにスタートしたドラマでは『ゲゲゲの女房』効果で、松下奈緒主演の『control~犯罪心理捜査~』が初回視聴率18%台と好スタート。ただ『ガリレオ』縮小コピーという感じで、今後も好調を維持できるか?内容からおもしろいのは……

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド


1月20日(木)スタート

『ホンボシ ~心理特捜事件簿~』

放映:テレビ朝日系 木曜20:00~
脚本:丸茂周、真部千晶ほか
演出:猪原達三、石川一郎、藤岡浩二郎
プロデューサー:井上千尋、目黒正之、和佐野健一
ゼネラルプロデューサー:井土隆
主題歌:平原綾香「別れの曲」
出演:船越英一郎、大塚寧々、桐山漣、安田美沙子、菅田俊、佐戸井けん太、古宮基成、白石隼也、峰蘭太郎、榎木孝明、石橋蓮司、高嶋政宏

舞台は京都府警本部内に新設された特別捜査支援班。シニカルな異端児・桐島孝作(船越)は心理学者の捜査官、表情や仕草から相手の嘘を見抜き、心理実験を仕掛けることが得意技。桐島が「心証」、リーダーの刑事捜査のプロ・真田英俊(高嶋)が「人証」、鑑識のプロ・友枝凛子(大塚)が「物証」、天才プロファイラー・御子柴衛(桐山)が分析する「データ」、4人がそれぞれの分野を活かしチーム力で事件を解決していく。

船越英一郎のこの枠の前シリーズ『その男、副署長』がほのぼのムードだったのに対して、主人公のキャラからしてシリアスな雰囲気。ただ単なる技術に頼った謎解きではなく人生の機微にもスポットを当てるというのが京都ミステリーらしいところ。『LADY』『CONTROL』に続いて心理学やプロファイリングを重視した刑事・事件ものも三つ目と乱立気味なだけに、ヒューマンドラマ要素で他と差別化できるでしょうか?


1月21日(金)スタート

『悪党~重犯罪捜査班』

強面(こわもて)

         悪党?

放映:テレビ朝日系 金曜21:00~
脚本:深沢正樹
演出:小松隆志、塚本連平
プロデューサー:中込卓也、飯田新、川西琢、伊藤達哉
ゼネラルプロデューサー:黒田徹也
主題歌:S.R.S「Real Lie」
オープニングテーマ:4Minute「WHY」
出演:高橋克典、小泉孝太郎、内山理名、鈴木浩介、平山浩行、滝沢沙織、八神蓮、原田佳奈、敦士、松原夏海、桃永、宮武美桜、デビット伊東、大森暁美、梅沢富美男、村上弘明

神奈川県警でナンバーワンの検挙率を誇る横浜港町警察署第四係。主任の富樫正義(高橋)を中心に飯沼玲子(内山)、柴田安春(鈴木)、山下学(平山)の四人は、事件解決のためには手段を選ばず他の悪をも利用し法スレスレの手段で巨悪を追いつめていく。そんな四係に新係長として正義漢あふれるエリートの里中警部補(小泉)がやってきた。四係とは真逆の堅物を送り込んだ県警警務部長の前島(村上)の意図は?

キャッチコピーは「テレ朝系の刑事ドラマ史上でもっともダーティーな刑事」、振り切った企画です。この枠のドラマは苦しいだけにこのくらいやらないと。映画『悪人』もヒットしたので時代は「ワル」かもしれません。刑事ドラマを得意とする深沢脚本に期待しましょう。
個人的には「テレ朝系の刑事ドラマ史上」と限定していることに好感。「刑事ドラマ史上」といわれると、いやこんなのも他局にあったといいたくなるんですが、自分の局限定ならヤボなことはいいますまい。
次は1月30日(日)、2月4日(金)スタートと後編まとめ
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