資産運用

「ボラティリティが高いのって怖~い」のウソ

値動きのことを「ボラティリティ」というが、ボラが高いほど値動きが激しく、ちょっと怖さを感じてしまうかもしれない。でも、ボラがあるから儲かるというのもまた事実。ボラの高さとリターンにはどういう関係があるのだろうか。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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ボラティリティとは? 

投資を始めたばかりの方や、これから始めるという方でも「ボラが高い」とか「ボラがある」という言葉を聞いたことがあると思う。ここでいう「ボラ」とは「ボラティリティ」の略で、簡単にいえば「値動き」のことだ。「ボラが高い」とは、値動きが激しいということで、つまり株価の上下の幅が大きいということになる。

ボラがあると、なんとなく怖いというイメージを持つ人が多いようだが、実はボラがないと利益が出ないのもまた事実である。株を買ってから全く値動きがなかったら、買い値で売ることになるからだ。これでは利益は取れないし、むしろ手数料を含めるとマイナスになってしまう。

ということは、ボラがあるからこそ利益を狙えるのであって、ボラは投資家にとって強い味方なのだ。

ボラは高い方がいいのか、それとも低い方がいいのか? 

しかしながら、あまりにもボラが高いのは…と思う気持ちはそう変わらないのかもしれない。でも本当はボラが高いほど利益が取れるのだ。具体的な数字を使って計算してみようと思う。

【条件】

基準の株価を300円とする。1月は300円、3月に最高値、9月に最安値をつけ、12月に300円に戻ってくると仮定。その他の株価はランダム。
上下に70%、50%、30%動いた場合を検証する。
期間は1年で、毎月同じ日に1万円分を買い付ける。
ボラが30%、50%、70%のときの株価の動き。

ボラが30%、50%、70%のときの株価の動き。

株価のイメージ図。

株価のイメージ図。


では株数はどうだろうか。次のページで見てみよう。
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