資産運用

「ボラティリティが高いのって怖~い」のウソ(2ページ目)

値動きのことを「ボラティリティ」というが、ボラが高いほど値動きが激しく、ちょっと怖さを感じてしまうかもしれない。でも、ボラがあるから儲かるというのもまた事実。ボラの高さとリターンにはどういう関係があるのだろうか。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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株数を計算する 

ボラが30%、50%、70%の場合の株数を見てみる。

毎月買うことができる株数。(小数点以下は切り捨て)

毎月買うことができる株数。(小数点以下は切り捨て)

株数の違いがよく見てとれる。

株数の違いがよく見てとれる。

表を見ると、株価が下がれば下がるほど買う株数が多くなることがわかる。これは以前書いた「『株価が下がると嬉しい』の心理」や「右肩上がりとV字回復、リターンが大きいのはどっち?」の記事の通りだ。株価が最も下がった9ヶ月目には、買える株数が100株を超えている。

株数とリターンを計算する 

結果、ボラが70%、50%、30%では、12ヶ月後の株数はそれぞれ521株、439株、412株となった。(小数点以下四捨五入)

12ヶ月後の総資産はというと(12ヶ月後の株価300円×株数)

70%の場合の総資産=300×521=15万6300円
50%の場合の総資産=300×439=13万1700円
30%の場合の総資産=300×412=12万3600円


ではリターンはどうなるのかというと、

70%の場合=3万6300÷12万×100=30.25
50%の場合=1万1700÷12万×100=9.75
30%の場合=3600÷12万×100=3


結果、ボラが高ければ高いほどリターンが高いことがわかった。ボラが70%の場合は、30%の場合と比べて10倍。この差はあまりにも大きい。

こうやって自分で計算をしてみたり、あるいは具体的な数字を見ると納得できることは多い。その上で投資をしていくと心構えも違ってくるし、下がったときの気の持ちようも違うのではないだろうか。ためしにボラが80%とか90%なんていう場合も計算してみるといいかもしれない。

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