甦るランクル40!?
1960年生まれのランクル40を彷彿とさせる丸目ヘッドライトなど、ディテールは懐かしさも感じさせるが、30代以下には新鮮に映るかもしれない。スリーサイズは全長4635×全幅1905×全高1840mm。1.9m超の全幅はワイドだが、全長は意外と短めで慣れると取り回ししやすい。価格は314万~332万円
新しいクルマがリリースされると、物差しとしてライバルを探したくなるのはこの商売の性なのかもしれない。しかし、FJクルーザーは数多あるSUVの中から近いモデルを探すのは難しい。プラドとの共食いもあまり考えられないし、日産のムラーノやホンダCR-Vなどの国産勢、BMWのX1やアウディQ5と比較検討する人はまずいないだろう。スーツよりもカジュアルなジャケット的な雰囲気が漂いながら、ジープや小さい所ではジムニーのような道具感も漂うが、もっとポップなイメージを抱かせる。最近では少し高級志向になったランドローバー・ディスカバリーやフリーランダー2あたりとも違うのだ。
悪路走破性を重視
スペアタイヤを背負うためテールゲートは横開き式を採用。狭い場所での開閉や小さめの荷物ならガラスハッチの開閉で対応できる。リヤドアはフロントドアを開けてから、後ドア内側のノブを操作する観音開き式を採用する
搭載エンジンは4.0LのV6のみで、276ps/38.8kg-mのスペックはプラドと同一。プラドにある2.7Lは設定されない。5速ATとの組み合わせも同じだ。4WD機構はリヤデフロック、トランクションコントロールを備えたパートタイム4WDで、自らH2、H4、L4と走行や路面状況に応じて駆動モードをセレクトできる。FJクルーザーは他のフルタイム4WDとは違い、自ら操ることを大切にしているため、ほとんど電子デバイスに頼っていないのが特徴だ。また、230mmの最低地上高と34°のアプローチ、28.5°のランプブレークオーバー、27°のディパーチャーの3アングルと十分な悪路のアプローチ性能を確保している。雪道程度で悪路走破の機会はなかったが、本格的な四駆ニーズにも十分に応じてくれるはずだ。
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