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2010年ドラマベスト5は「普通の人が一生懸命生きる」(3ページ目)

いよいよ押し迫ってきました。恒例企画、2010年のテレビドラマ・ベスト5です。今年のドラマを通して2010年を振り返ってみましょう。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド


1位『ゲゲゲの女房』

ゲゲゲのゲ

ゲゲゲのゲ

これまでは夢を持ったヒロインがそれを達成するというのが定番だった朝ドラ。しかし『ゲゲゲの女房』は夢を持ちそれを達成するのは夫、ヒロイン布美枝(松下奈緒)はそれを支える普通の人です。

『ゲゲゲの女房』と並行してBS-hiの日曜深夜に『ちりとてちん』の再放送がありました。ガイドも2008年ベスト5の1位に選んだ名作、また『ゲゲゲ』ヒロインの松下奈緒がテーマ曲のピアノ演奏しているということもあったのでしょうか。

『ちりとてちん』を本放送で見て唯一疑問だったのは最終週の結末のつけ方。落語家をやめて落語家のおかみさんと生まれてくる子供の「おかあちゃん」になるというもの。それでいいの?
しかし今回『ゲゲゲの女房』とあわせてみることによりそれでいいんだ、ということがわかりました。「主役になるというのはステージの真ん中にたってスポットライトを浴びるだけじゃない、人にライトを当てるというのはすてきな仕事だ」ということが心に残ります。

ということで『ゲゲゲの女房』を1位に選んだのは「普通の人が一生懸命生きる」のが大切だということが2010年の気分だったんじゃないかと思うからです。2008年にピンとこなかったのはまだはやかったからでしょうね。



今年はベスト5のうちにNHKが3つをしめました。同じようなレベルだとできるだけ制作局をばらしたいと考えながら選んでいるですが、どう考えてもどれも落とせません。
NHKのドラマがもっともおもしろかったのは昭和50年代ごろ。30年ぶりに黄金時代が再来しているのでしょうか?

このことについては、また来年まとめてみたいと思います。

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