顧客資金は万一の場合でも返金される
最近は信用できるところが多くなりましたが、FX会社選びは慎重に
過去には、FX会社の破綻によって証拠金が戻らなくなったケースがありました。2008年にFX会社の破綻が相次ぎ、投資家の資金が戻らないなど被害が続出したというニュースを耳にしたこともあるのではないでしょうか。
かつてあったこれらFX会社の破綻では、FX会社による資金流用やカバー取引、業者の自己売買の損失により、顧客の証拠金が消失するなど、顧客資金の区分管理(顧客資金と会社資金を区別して管理すること)が適切に行われていないケースが見られましたが、そうした事態を受けて、2010年2月以降、全てのFX会社は顧客から預かった資金の全額を信託保全することが、金融庁によって義務づけられるようになりました。信託保全とは、顧客資金を信託会社(信託業務を含む金融機関や取引所など)に金銭で信託する区分管理方法のこと。
現在では基本的に顧客資金の全額は信託保全されているので、FX会社が万一破綻したとしても、信託会社等から資金の返金を受けることができます。もし、顧客資金の管理方法が全額信託保全でない場合は、注意が必要です。
尚、FX会社によって信託先の金融機関は様々です。メガバンクや大手信託銀行が一般的ですが、外資系金融機関等、馴染みのない会社という場合もあります。信託先の会社情報や信用情報も合わせて調べておくと安心です。