FX・外国為替証拠金取引/FXの初心者向けテクニック(基礎編)

テクニックの実践編:チャートはどうやって見る?

チャートとは、過去の値動きを示すもので、一般的には「ローソク足」が広く知られています。これは、一定の時間軸のなかで、「始値」、「終値」、「高値」、「安値」を、1本の足で表現したものです。チャートを見るうえでの基本なので、まずはローソク足の見方をマスターしましょう。

内田 まさみ

執筆者:内田 まさみ

FXガイド

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全体の流れをチャートで把握する

ローソク足とは

ローソク足とは

ローソク足は、四角部分が白抜きのものと、黒抜きのものとがあります。白抜きは、終値が始値よりも高かった場合、黒抜きは終値が始値よりも安かった場合を指しています。白抜きを「陽線」、黒抜きを「陰線」と言います。

また、その四角の上下にある線は、その時間軸における最高値と最安値を示しています。仮に時間軸が日足であれば、1本のローソク足が示すのは1日における値動きであり、1分足であれば、1分間における値動きを示します。

まずは、過去のチャートを眺め、今が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それともほとんど値動きのない状態なのかということを確認しましょう。為替相場は、いったんトレンドが発生すると、しばらくその流れが続く傾向が見られます。

そして、チャート全体を眺め、陽線が多いのか、それとも陰線が多いのかを確認します。陽線が多ければ、マーケットは強気、陰線が多ければ弱気と判断できます。

移動平均線の見方をマスターしよう

移動平均線は、一定期間の終値を平均し、それを線で結んだものと考えてください。たとえば25日移動平均線であれば、直近25日間の終値を平均します。

そして、翌日は新しい終値を加えると同時に、25日前の終値を削除して、25日間の平均を出します。こうして日々の終値平均を算出し、それを線で結ぶと、25日移動平均線が出来上がります。

まず、実際のローソク足が、移動平均線の上にあるのか、それとも下にあるのかを見ましょう。25日移動平均線を例にとると、実際のローソク足がそれよりも上にあれば、今ポジションを持っている人の過半が、過去25日間で取引した人の平均的な買いコストを上回っており、いつでも利食いができる状況にあることを意味します。

特に、ローソク足が、移動平均線に対して大きく上方乖離している場合は、利食いによる売りが出やすくなります。逆に、ローソク足が移動平均線よりも下方にある場合は、買戻しによって値上がりしやすくなります。

また移動平均線には「短期線」、「中期線」、「長期線」があります。5日、25日が短期線、75日が中期線、200日が長期線というのが大まかなところですが、短期線が中期線、あるいは長期線を下から上に抜けた場合、ゴールデンクロスといって、買いが優勢になります。逆に、短期線が中期線、長期線を上から下に抜けた場合は、デットクロスといって売りが優勢になります。

「テクニカル分析」というと、こうしたチャートの見方に加え、さまざまな分析手法がありますが、まずはローソク足と移動平均線の基本的な見方をマスターし、そこから他のテクニカル分析に手を広げていけば良いでしょう。


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