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アピストグラマ・バエンスィ

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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アピストグラマ・バエンスィ
画像提供:オオツカ熱帯魚

アピストグラマ・バエンスィ

学 名:Apistogramma baenschi
通称名:インカ50、Apistogramma sp.“Inka-50”
英 名
分 布:ペルー
サイズ:7cm
Temp :25-27℃
pH  :弱酸性


2002年にペールで採集された個体が、未記載種として観賞魚ルートにのったのが初めてのアクアリウムデビュー。当時アピストグラマsp.“インカ50”と名づけられ、とても高額で取引されていた。良く伸長するオスの背びれ、体側の黒いバンドなどなど、ビジュアル的に秀逸で、鑑賞価値が高くマニア心を刺激した。

名前の由来は、著名な日本人シッパーの50回目の採集旅行で発見されたことから、インカ50と命名されたそうだ。気が強く、丈夫な種類の多いナイスニィーグループなだけあって、直ぐにブリディーング個体が流通するようになり価格もこなれた。また学術記載は早く、2004年にはApistogramma baensch(アピストグラマ・バエンスィ)として記載されている。

小型シクリッドとしてみた場合、飼育繁殖は容易。水質への適応範囲も広いが、水質管理をある程度のレベルで把握していないと、本種に限らず小型シクリッドの飼育は簡単ではないかもしれない。繁殖は、流木の陰や、逆さにした植木鉢の中に行なうケーブスポウナー。産卵後は、環境が不適切でなければ、ペアで甲斐甲斐しく世話をする様子が観察できるだろう。

弱酸性の“こなれた水”で管理し、亜硝酸等が発生しないよう細やかな水換えを行なう。冷凍、生問わず、赤虫、ブラインシュリンプなどを与えて管理すれば、アピストグラマ飼育の醍醐味ともいえる、親魚が仔魚を引き連れて泳ぐ様子を観察できるだろう。クランプル状の飼料も慣らせば口にするので、できれば積極的に与えたい。吸着能力があり弱酸性に水質をキープしてくれるソイルを用いると、管理が楽になるのでぜひ使用したい。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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