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終活ブームで注目度UP!「エンディングノート」

2010年は終活ブームでエンディングノートが次々と刊行されました。遺言や相続の段取りを整理できるメリットのほかに、残された人へメッセージを伝えることもできます。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

エンディングノートとは

エンディングノート

エンディングノートには、気持ちをさりげなく伝えるコミュニケーションツールとしての側面もあります

エンディングノートとは、万が一のことが起こったときのために、伝えておきたいことを書き留めておくノート総称のことで、「遺言ノート」「マイライフノート」「もしもノート」といった名称を使っているところもあります。
遺言書の書き方や相続で困らないようにするための指南書はこれまでにもありましたが、90年代半ばごろより、財産や相続だけではなく、自分史や葬儀についての要望、家族へのメッセージを綴ることができる書き込み式のエンディングノートが次々と刊行されるようになりました。
2010年は終活ブームもあって新刊の出版が相次ぎましたが、特に文具メーカーであるコクヨが発売したエンディングノートは、9月に発売以来すでに年間目標販売数の5万部を超える勢いだそうです。
他に、書店での販売だけでなく、葬儀社、仏壇・墓石業者、葬儀関連業者、司法書士・行政書士事務所、FP関連業者、福祉・介護関連事業所等の制作によるオリジナルエンディングノートもあり、それぞれの業者ではエンディングノートに関するセミナーなどを通じて普及に努めています。

エンディングノート活用のメリット

「エンディングノートを活用してよかった」という人によると、次のような意見が寄せられています。

  1. 自分史を作ることができる
  2. 介護や葬儀の希望を伝えることができる
  3. 相続の意思を伝えることができる
  4. 財産管理ができる
  5. 次世代への贈り物になる

エンディングノートは遺言書と違って法的拘束力はありません。たとえ相続の希望を詳細に記したとしても、意向が反映される保証はありませんが、少なくとも書き手の思いは残りますから、遺された人に迷いが生じたときに方向性を見出だすきっかけにはなるでしょう。

途中であきらめないコツ10か条

エンディングノートは、自分の意思を順番に書き込んでいく簡単な作業ではありますが、文章を書くことに苦手意識のある人は、面倒になって途中で挫折してしまう人も少なくありません。途中であきらめないコツを10か条にしてみました。

  1. 最初から書こうとしない。興味のあるところ、書きやすいところからはじめる。
  2. 手にとりやすい場所に保管しておく。
  3. 何度書き直してもOK。
  4. 書いた日付を項目ごとに入れていく。
  5. あてはまらない項目は飛ばしていく。
  6. メモや写真の継ぎ足しOK。貼り付けOK。
  7. 鉛筆OK。ボールペンOK。
  8. 消しゴムOK。二重線OK。
  9. 市販のエンディングノートでなくても、普通のノート、バインダーなどを利用してもOK。
  10. 不完全OK。

書き続けるには、適度に肩の力を抜いて気軽に書いていく心づもりが良いようです。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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