サンセットが美しいフーコック島
ベトナムにもビーチリゾートがあります。代表格はホイアンとニャチャン。そして目下、急成長中というか、穴場な存在がファンティエットとフーコック島です。今回は、ベトナムでは貴重な(!?)サンセットを望めるフーコック島をご紹介しましょう。アイランド・リゾート気分を満喫できるフーコック島
ベトナムの南西部沖、カンボジアの沿岸からわずか約15kmの国境の島、フーコック島。タイランド湾に浮かぶこの島は“99の山と丘”と呼ばれるほど起伏に富み、豊かな川が流れ、そして美しいビーチが広がっています。西部にある唯一のビーチリゾートでもあり、サンセットも期待できるロケーションです。ファンティエットと並んで魚醤のヌックマムの名産地でもあり、イカ漁など漁業がさかん。そして黒コショウの産地としても知られています。
滞在の中心となるのは島の西海岸、中心地はユーンドン。そこから西へと下がったエリアがのどかなビーチリゾートになります。人気が高いビーチはユーンドンから徒歩圏内のチューンビーチ(ロングビーチ)。約20kmにわたりヤシの木が並ぶビーチが続き、オンザビーチにレストランがあったりします。そして、ここは鳴き砂。歩くとキュッキュッと砂が鳴ります。西側にあるので、サンセットが拝めるのも大きな魅力です。
ただし、タイランド湾に浮かぶカンボジアとの国境の島ゆえ、ユォンドンよりも北部には軍事施設があり、外国人の立ち入りが禁止されています。でも、島には物騒な空気など微塵もなく、のんびりしています。
フーコック島のホテル
近年、気になるリゾートが増加中のフーコック島。ガイド的におすすめはラ・ベランダ・リゾートです。フレンチ・コロニアルの趣を残すシーサイドの邸宅で、アジアンテイストでありながら、木々に包まれたカリブのヴィラのようでもあります。客室数43というこじんまり感も心地いい。フランス系ホテルグループのアコー・ホテルズのブティックリゾート系ブランド“Mギャラリー”の一員です。
また、口コミでウワサが広がっているのが、フリーダムランド・フーコック。天然素材で作られたバンガロー9室とコミューンハウスに滞在し、ヨガや瞑想にふけりながら、世界中から集まった人々と限りなくナチュラルな暮らしが体験できそう。
フーコック島の行き方
ホーチミンからフライトが1日10便近くあり、所要時間は約1時間。空港から中心地のユーンドンへはバイクタクシーで約5分。フーコック島の気候
通年、雨が降り続くことはなく、平均気温は27℃と、いつ旅しても快適。ベストシーズンは雨が少なく、爽やかな気候の11~3月ごろ。写真提供/ベトナム航空