相手がどこにボールを投げてくるかなんて、自分ではコントロールできませんから、やはり自分が練習して強くなるしかありません。
同様に、他人も社会も、思い通りにはなりません。「変われ」と願ったところで、変えることはできません。
私たちには、他人の行動をコントロールすることはできません。
たとえば政治家。いくら彼らを信用しても、期待通りの働きが得られないとき、私たちは不満の感情を抱きます。アルゼンチン、タイ、ペルー、アイスランドを見るまでもなく、政治の犠牲になるのは決まって政府を信用していた国民です。
会社でも、「なぜ上司は○○なんだ」「なぜ部下は○○なんだ」「なぜ会社は○○なんだ」と、自分の期待通りにならないから不満の感情を抱き、それが自分の居場所を狭くします。
でも唯一、変えることができるものがあります。
それが、「じぶん」です。
あなたは人生ゲームの主人公
イメージしてみてください。自分の脳みその中には、ゲームのコントローラーを握った「じぶん」が座っていて、自分の手足を動かしている。
思い通りに動かせます。上下左右に動かすことができるし、どんな言葉も発することができます。東京に行こうと思ったら自由に行ける。「ありがとう」と言おうと思ったら、自由に言える。
つまり、今が不満足なら、脳みその中にいる「じぶん」が、不満足になるように、自分をコントロールしていただけと言えます。
ということは、コントロールの仕方を変えればいいんです。それが「考え方」です。なぜなら、考え方が行動を決めるからです。行動が結果を左右し、その積み重ねが人生を左右するわけですから。
だからまずは、「変われる者から変われ」、つまり自分自身が変わることです。自分が変わることによって成果を出せば、それを見ている家族や恋人が変わります。友人、同僚、部下が変わる。自分のチームが変わる。会社が変わり、社会が変わるかもしれない。
他人に対する不満を言う前に、自分が変わることで、能動的に環境を変えていくようにすれば、不満という感情にとらわれることがありません。すると、落ち着いた感情で過ごすことができます。
ちなみに私は・・・まだまだ修行中です。