なぜご祝儀相場になるのか?
もうすぐ2010年も終わりです。2011年が目の前にやってきていますね。株式相場も今年を振り返ると同時に来年に期待をしてしまうのかもしれません。年が明けて初めて取引がされる日を大発会と言います。それから数日は「ご祝儀相場」と言われ株価が上がりやすいのでは?と考えている人もけっこういますね。実際に株価が上がる傾向があるのは確かです。その背景にあるのが、年末にかけての手仕舞い売りによる株価の下落が考えられます。休日に何か大きな出来事があって株価が下落するかもしれないからとりあえず現金化しておこうと考えるからです。たとえば1週間を1つのタームと考えている人は金曜日に株を売ってしまうこともありますが、それと同じで、年末から年始にかけての休日の前にいったん株を売ってしまう投資家もけっこういて、そのために株価が下落してしまうのです。
その反動もあって年が明けてからは株価が上がりやすくなります。買い戻しというイメージですね。あとは、今年の相場に期待しようという、本当にご祝儀感覚の投資家もいるのかもしれません。
短期的に見れば儲かる?
もしご祝儀相場となると思うのであれば、年末に買って年始に売れば利益が取れることになります。短期的なトレードにはなりますが、うまくすればお年玉程度にはなるかもしれません。たたし、本当にご祝儀相場になるかどうかはわかりません。あくまで「その傾向がある」という前提があることを忘れてはいけません。お正月に何か大きな事件があれば年明け早々大幅な下落をするでしょう。その時には、早めに損切りをして、気持ちを入れ替える必要があります。
また年明けに利益が出てそのタイミングで売ったとしても、その後猛烈に株価が上がることもあります。そういう時には「あのとき売らなければな…」と思ってしまうもの。そういう場合には売ったときが自分にとって最高のタイミングだったと思うしかありません。そういう強さも必要ですね。