調べにくく、満足度も低い、
「保育サービスの内容」
子育て環境では住まいを探す時点の子どもの年齢で考えがちだが、いつまでもその年齢でいるわけではないことを意識しておこう
子育てファミリーにとっては気になる点ながら、情報が一元化されていないため、比較しにくい、調べにくいのが保育サービス。また、保育所の情報など刻一刻と変化する場合もあり、分かりにくいことも問題を大きくしています。特に昨今は各自治体が独自性を出そうと、それぞれに異なるサービスに力を入れるようになっていますから、余計に分かりにくい。ただ、ひとつ、言えるのはまんべんなく優れているという自治体はないということです。
子育てサービスは乳幼児、学童と2段階に分けて考えるとチェックしやすい
たとえば、乳幼児に手厚い自治体では働くお母さんをバックアップするサービスにはあまり力を入れていませんし、働くお母さんが多い自治体ではその点には力を入れるけれど、サービス料はそこそこ高いなど、どこも一長一短。自分がどういうサービスを受けたいかで選んでいくしかありません。いくつもの自治体のホームページを比べてみていけば各自治体の特徴が分かるようになってきますし、そうでなければ単刀直入に自治体の担当セクションに問い合わせてみましょう。
住んでみると気になる、
「健康面の安全」「死角」「災害に対する安全性」
建築現場が以前どのような用途で使われていたか、マンションなどが建設されるに至った経緯などを聞いてみると安心できる場所かどうかがわかる
安心・安全に関する要素のうちでは「地域の治安・風紀」「前面道路の交通量」が重視されるものの、住んでみて気にあるのは「健康面での安全」。具体的には騒音、排気ガス、土壌汚染の問題などです。これらの点については、積極的に教えてもらえるものではありませんから、自分から質問する、調べてみることも大事。建設地の以前の用途については必ず聞くようにしてください。
交通量は昼夜、平日と休日で異なることがるので、意識して違う時間帯もチェックしたい
音や排気ガスについては周辺に住んでいる人に聞いてみると同時に、自分でもその場に行って聞いてみる、嗅いでみるなどの経験をしてみましょう。昼間はさほど響かないけれど、夜間は抜け道として利用されているため、トラックが頻繁に通ってうるさいなど、日時で異なることもあるので、そのあたりも意識しておきましょう。
ガードレールがあると交通の安全につながるだけでなく、ひったくり、子どもの連れ去り対策にも役立つ
交通の安全性も気になるポイントですが、周辺道路の交通量など、現地に行ってみれば一目瞭然という点は見落とさないものの、見落としやすいのは歩いてみただけでは分かりにくい、車から死角になって交通事故が多い危険箇所など。これについては警視庁、各県警などで交通事故頻発地点などを公表していますから、調べてみてください。交通ではガードレールや歩道の整備状況も満足度につながっています。
災害に関しては自治体などのホームページで多くのことを調べられるので事前に確認しておこう
同様に、選ぶ時点では気にしていなかったものの、住んでみて気になるのが「災害に対する安全性」。住まいを選ぶ時は夢の実現に向けて、気持ちがハイになっています。そんな状況では災害だの、犯罪だのネガティブなことはあまり考えたくないとは思いますが、住んでからのことを考えると、悪い状況はできるだけ想定しておいたほうが後々の安心につながります。たいていの自然災害については、国や都道府県、市区町村が作っている各種ハザードマップを見れば予測できますから、面倒だと思っても一度はチェックしてみてください。