開発者の1日 プランナー編
マシンガントークバトルは、学級裁判の中のほんの1場面。リズムにあわせてボタンを押すことで、相手を追い詰めます。
プロデューサー 寺澤:まず、プランナーは、ひたすら仕様書を書いています。シナリオ担当はシナリオを書いている。プランナーが作った仕様書をもとに、プログラマーやグラフィッカーが作業をします。
ガイド:仕様書、というのは具体的にどういうものでしょうか。
プロデューサー 寺澤:仕様書は、画面がまずありますよね。こういう画面の時にどういう情報を出すか、指示が書いてあって、それぞれがどういう動きをするのか全部説明が書いてあるものです。わりと分かりやすいところでいうと、最初はフローチャートですよね。電源を入れてから、ゲームがスタートするまでの流れとか。このところでこういうコマンドを選ぶとこの画面にいきますとかっていうフローの中の、それぞれの画面に、また仕様書がある
ガイド:それってどれくらいの量になるのでしょう?
プロデューサー 寺澤:1つのモードで多いものだとA4に100枚くらいになるのかなあ、少ないと10ページ以下というものもありますね。ダンガンロンパの学級裁判でいうと、マシンガントークバトルの仕様書が多分40枚くらいじゃないかな。それには、画面が書いてあって、そのなかで何が表示されるっていうのが書いてあって、どういう条件でこの表示が変わるとか、どのボタンを押すと何が変わるとか、そういうことが書いてある。
ガイド:マシンガントークバトルは、学級裁判の中で、リズムにあわせてボタンを押すミニゲームっぽいモードですね。いいプランナーさんというのは、こういった仕様書の上手なプランナーさんということになるんでしょうか?
プロデューサー 寺澤:それは大きな条件になると思います。もちろん人と違う発想力を持っていることとか、面白いことを考える力が無いとダメですが、誰が見ても同じ意味が通る、自分が考えていることを正確に伝えることが出来る仕様書を書く能力は本当に大事で、間違って伝わってしまうと本当に無駄が発生してしまいますので。ダンガンロンパのプランナーの菅原は、この能力に長けていましたので、とても安心出来ました。
ガイド:続いて、グラフィッカーさんや、プログラマーさんについてもうかがっていきたいと思います。