インターナビのドライブ情報をiPhoneで提供
ホンダはiPhoneで利用できる「インターナビドライブ情報」をデモンストレーションしていた。これは、元々、インターナビの会員に提供していたシーニックルート=眺めのいいルートや走って気持ちのいいルートの情報を、iPhoneを通じて一般にも公開したもの。iTunesのAppStoreから誰でもダウンロードできる。アプリのダウンロード自体は無料で、情報自体もFree(無料)のものもいくつかあるが、有料(150円)の情報もある。12月2日現在、公開中のテーマは「イルミネーションロード」「感動風景!日本の紅葉ロード」「光と潮風のシーサイドロード」の3つ。今後も新しいシーニックルートが続々とリリースされる予定で12月には「大風車が見える風の道・美しき日本の名橋」、2011年1月には「春のフラワーロード」「大自然を満喫する高原ロード」が用意されている。
マップと連携してルート探索ができる
おすすめスポット情報も提供
iPhoneアプリを使って検索したルートをカーナビに転送するような機能があるともっと便利かと思うが、今のところ連携機能はなし。ただし、技術的には可能だそうで、そのうちカーナビとの連携も実現するかもしれない。
完全無料の通信サービス=リンクアップフリーも注目
またホンダでは「リンクアップフリー」の対応車種も展示していた。これはメーカーオプションのホンダHDDインターナビナビで、通信費まで含めて完全無料の通信サービスを実現するもの。対応車種は現時点でインサイト/フィットハイブリッド/CR-Z/エリシオンの4車種で、ホンダディーラーで車検を通すという条件は付くが、ウィルコムの通信カードが無償提供され、月々の通信費もかからない。それで、省燃費ルートや交通情報、スマート地図更新サービス、気象情報、防災情報などのインターナビのサービスがフルに受けられる。これによりホンダが目指しているのはCo2排出量の削減。リンクアップフリーの対応車種は、今後も増やしていく予定だという。
ドコモはパイオニアと共同開発のAndroid用アプリをデモ
NTTドコモは、CEATECで発表したパイオニアとの協業によるドコモドライブネット Powerd by カロッツェリアや、すでにサンヨー・ゴリラプラスでサービスが始まっているカーナビ用ドコモドライブネットを展示していた。ドコモドライブネット Powerd by カロッツェリアは、Android採用のスマートフォンに向けたカーナビアプリ。2010年3月末に予定されているリリースに向けて着々と開発が進んでいるようで、CEATEC時のOSはAndroid1.6だったが、今回はAndroid2.1を搭載。CEATEC時にはソニーエリクソンのXperiaのみでデモを行っていたが、今回はGALLAXY Sなど、他のスマートフォンでも、デモを行っていた。しかも、メニューの切り替わりや地図のスクロール、ズームアップ/ダウン等の操作も快適。実際にカーナビとして使ってみたわけではないが、それ以外の部分はすぐにでもリリースできそうな完成度だ。
こちらはドコモドライブネット対応のPND、サンヨー「ゴリラプラス」NV-SP200DT
これまでスマートフォンの車載使用というと、iPhoneを音楽プレーヤーやカーナビとして利用するくらいだったわけだが、Android搭載スマートフォンが登場し、スマートフォンのシェアが高まるとともにカーナビや音楽プレーヤーだけではなく、さまざまな用途が考えられ始めている。そして、そのスピードは加速度を増しているようだ。