生命保険で貯蓄は損か得か
貯蓄と保障はわけないといけないの?
昔この手の議題は、雑誌などで頻繁に見かけたましたが、最近は一般の方の保険への興味が薄れたのか、見かけるのは非常に少なくなり、「久しぶりだなあ」と、興味深く拝見していました。
損得を語るわけですから、何に比べて損なのか、得なのかがベースにないといけませんが、この場合は普通預金と比較した場合のことですね。
この番組では、一人のファイナンシャルプランナーの方が「生命保険で貯蓄は得な場合もある」という意見で、あとは「生命保険で貯蓄は損」という有識者に分かれました。
この超低金利の中、どちらの意見が正しいのか?というのは、非常に興味深い議論ですね。
「生命保険で貯蓄は損」は机上の空論?
有識者の方たちの「生命保険で貯蓄は損である」その根拠は、「お金を貯めるなら、同じ金額を別の方法で運用した方が絶対に有利」ということでした。これに対しゲストの芸能人が、「先生たちみたいに、投資の経験や知識があればおっしゃる通りかもしれませんが私たちみたいな素人には無理ではないでしょうか。」と突っ込んでいました。
私も、この芸能人の質問と同じこと考えて見ていました。「なんて、答えるのだろう・・・」しかし、はっきりした答えはなし。質問に対して答えられないのであれば、その持論には根拠がないことになります。
事実、資産運用でお金を殖やすというのはそんなに簡単ではなく、それなりの気構えとか、やる気、好奇心などがないと難しいのです。そのうえで、知識や経験が付いてきます。
よって、有識者やファイナンシャルプランナーになるような人は、お金に対して前向きだから話も早く、お金を殖やすことに真剣に取り組めば、かなりの高い利回りを得られる可能性もあるでしょう。
しかし運用とはリスクを伴うものなので、お金の専門家でも当然恐ろしいリスクにおちいることはあります。リーマンショックは今も記憶に新しいできごとでしょう。この時、かなりのファイナンシャルプランナーが、殖やしてきた資産を減らしてしまったのではないでしょうか。
一般論で括ってしまうのは、抵抗がありますが、それでもやはり日本人は投資や運用には後ろ向きの人が多いです。私のところにお金の相談に来られた方のほとんどが、「時間がない」「興味がない」「殖えることに越したことはないけど、リスクは取りたくない」などと消極的です。
「生命保険で貯蓄は損」という有識者の方たちが、このような人たちを前向きに変えることができれば、その持論を正当化できると思います。しかしそこまで考えている人はいないでしょう。所詮は有識者、机上の空論と言われてしまいます。
では、生命保険は損か得かの答えはどちらなのでしょう。