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保障のベースとして考えやすそうな定期保険付終身保険 新商品かんぽの定期付き終身保険

かんぽから終身保険の新しいタイプが発売されました。以前、民間生保が販売していた定期保険を組み込んだ商品で、特約につく還付金をどう考えるか?がポイント。貯蓄性を求めるなら選択肢の1つです。

執筆者:陣内 恭子

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かんぽの【ながいきくん(ばらんす型)】紹介

2004年1月5日が発売日と聞き、さっそく郵便局の窓口に試算してもらうために行きました。
パンフレットを見ての私の第1印象は「すっきりしている」でした。
いまどきの民間生保の複雑な商品に、もっと商品設計はどうにかならないのだろうかと思っていましたから新鮮な感じです。

かんぽにも終身保険はあったのです。
【ながいきくん おたのしみ型(特別終身保険)】などですが、保険料の高さはかんぽの営業マンも認めるくらい。
なぜかんぽの保険料が高いのかというと、付加されている入院給付「疾病傷害入院特約」の特約保険料が貯蓄性を持ち、一生涯保障、かつ、払込みが有期(60歳、65歳などで払込みが終わる)だからです。

定期保険特約付き終身保険の基本と進化の歴史

一世代前といっても良いような、少し前に民間生保が力を入れていた商品です。
一生涯保障の「終身保険」に、期間が決まっている死亡保障の「定期保険」をセットした合理的な保険商品です。貯蓄性のある「終身保険」部分と、期間満了までかけておくと掛け捨ての保険になる「定期保険」の組み合わせは、各生保によって設定は違いますが、さまざまな比率での設計が可能です。

昭和43年ころ発売が始まった際には、終身保険100万円に対し、定期保険を1倍から4倍まで付加できるとした2倍型から5倍型の固定倍率の定期保険が組み込まれた形の商品でした。

昭和56年ころからは、定期保険の付加範囲が広がり14倍までの自由設計ができるようになりました。

その後、昭和62年ころから終身保険に定期保険特約やその他の特約を付加し、30倍型など高倍率型商品が登場したのです。

そして、平成2年ころから積極的に販売されたのが、定期保険特約付き終身保険の定期保険部分の期間が10年、15年、20年などで自動更新され、保険料が改定される内容でした。

次ページに紹介の今回販売のかんぽの商品はちょっと違っています。
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