弱いチームを強くする方法とは?
その岩村が08年“奇跡”のシーズンを振り返り、次のように分析する。「弱いチームは大勝して小差で負ける。ア・リーグを制した08年のレイズは、まずオープン戦で粘り強く勝っていった。個々の実力はあるので、あとは自分のリズムで臨むこと。連打とか、四球とか、悪い流れを止めることも大事でしょう」という。この言葉から考え得る「弱いチームを強くする方法」は次の通りだ。1.大勝した翌日の試合が大事(大勝に浮かれず、気持ちをすぐ次に切り替える)
2.小差の試合こそものにしていく(大差で負けた試合を引きずらず、気持ちをすぐ次に切り替える)
3.練習(オープン戦を含む)から勝ちを意識する(どんなことでも勝ちグセを付ける)
4.自分を見失わない(前日の試合に勝とうが負けようが、毎日欠かさずやっていることをきちんとこなす)
5.悪い流れは必ずあるので、それを察知したらいい流れに変えるための努力、工夫をする(そのまま放置しないで、何か行動を起こす)。
もちろん、これら以外にももっと考えられるが、以上の5点を実践すれば、選手に意識革命が起こり、強くなりたいという意志が選手の心に芽生えるのは間違いない。これこそ最下位からの大逆襲を目論む星野楽天が求めていることであり、松井稼と岩村を獲得した最大の理由ではないだろうか。