土地の「デッドスペース」。アイデア次第活かせます!
すでに活用されている土地、しかし、よく見るとまだまだ活かされていないもったいない部分が……。
そんな「デッドスペース」をさらに有効活用した、駐車場経営での事例2例をご紹介します。さらに、駐車場の差別化に使えるアイデアとして、「バイクコンテナ」を紹介いたします。
併せて、とても夢のある土地活用として、近隣コミュニティの醸成にも大活躍の「レンタルファーム」の事例をご覧ください。
その1:車2台は置けません……
駐車場の場合、アイデア次第でまだまだ活用可能な事例がよく見られます。
空きスペースをバイク駐車場に
狭い敷地を自動車1台分のコインパーキングとして活用していたオーナー。「1台分でもありがたいお小遣いではあるが、もう少し、プラスアルファが欲しいな……」とのご希望でした。そこで、現地を見ると敷地にはまだ余裕があります。「でも、2台分の駐車スペースをつくるほどの広さは無いんです」と、オーナーは渋い顔です。
自動車ならば確かにそうなのですが、オーナーはバイクのことを忘れていました。そこで周辺ニーズを調査の上、2台分のバイク用コインパーキングを併設。収益性がぐっとアップしました。
その2:そこには何かが置けそうだ
バイクとトランクルームの複合活用
たびたび見られる下図のような状況です。駐車車両の出入りの安全・利便のため、駐車スペースはどうしても片側に並べざるを得ませんでした。
しかし、車は停められないものの、「何か」を置けるデッドスペースが敷地の片側には広がっていました。オーナーは周辺ニーズを調査。コンテナ式のトランクルームを設置、併せてバイク用パーキングも設けることにしました。
その3:「大切なバイクを安全に保管したい」の声に応えて
バイクコンテナに利用
バイクオーナーの専門的なニーズに応えたライダーズマンションというものもありますが、実際のところ、バイクはなかなか自分のアパート・マンションの建物内、敷地内には停められません。そのため、時間貸しのコインパーキングではなく、常時安全にバイクを置ける場所が欲しいという声が、世の中に少なくありません。現在のバイクの中には100万円、200万円以上といった大変高価なものが多く、愛車の安全な保管場所は多くのバイクオーナーが持つ要望です。
そこで、バイクコンテナというものがあります。頑丈な作りで、当然、鍵もかかりますので安心です。自動車用駐車場のデッドスペースなどに置いて、月極め契約で貸し出すのはいかがでしょうか。
その4:自然とのふれあい・エコロジーな「レンタルファーム」
利用しにくい傾斜地をレンタルファームに
古家を取り壊したAさん。自宅は別にあるため、駐車場にでもしようと計画。ところが、道路と接する敷地部分が1メートルほどの急勾配となっていたため、整地費用が多額となることが判りました。新しくアパートなどを建てる考えもなく、かといって、かつて親と住んでいたこの土地への愛着には深いものがあります。悩みながら1年ほど放置していたところ、雑草が伸び放題となり、近隣からクレームが入ってしまいました。
レンタルファームから充実野菜が
そこで考えたAさんは、ここを年間契約の貸し農地にすることにしました。管理会社と連携の上、利用者を募集したところ、近隣の住人からすぐに申し込みが入りました。今は管理された区画の中に豊かな農作物が実る素敵なレンタルファームとして運営されています。もちろん、ほかのご近所の皆さんもこの様子を大歓迎されています。