国産タイヤメーカーの主要銘柄の特徴を紹介
■BRIDGESTONE ブリザック・レボGZ発泡ゴムによって、滑りの原因となる氷上の水を吸い上げることで氷雪路でのグリップ性を確保したブリザック・レボGZは、新たに新素材を配合したレボ発泡ゴムGZを採用したことで氷上性能をさらに向上している。また、非対称パターンによって、ドライ路面での走行性能を高めるとともに、転がり抵抗の低減も実現した。
サイズ:145/80R13~245/40R20
問:ブリヂストンタイヤ http://www.bridgestone.co.jp/
●ガイドのひと言コメント:アイスバーンなどの氷上性能の高さには定評のあるブリザック。最新モデルでは、ドライ路面での性能も向上し、全方位で隙のない仕上がりとなりました。市場価格は高めな印象ですが、性能を重視するなら、価格なりの満足感は得られるはずです。
■YOKOHAMA アイスガード・トリプルプラスiG30
従来のアイスガード・トリプルと同等の優れた氷上性能はそのままに、転がり抵抗を約4%低減したことで燃費性能の向上も実現したヨコハマの新作スタッドレス、アイスガード・トリプルプラス。ゴムの成分にブラックポリマー2を配合することで、ゴムの柔らかさを保ち、高性能を永く持続させるとともに、低温でも硬くなりにくい特性とした。
サイズ:135/80R12~245/40R20
問:横浜ゴム http://www.yokohamatire.jp/
●ガイドのひと言コメント:今シーズンの国産スタッドレスで最もホットなタイヤ。転がり抵抗が高くて当たり前と思われているスタッドレスで、どれほど燃費性能が改善されているのか、ぜひとも注目したいところ。ただし、新作だけに市場価格も、まだ高めの設定です。
■DUNLOP DSX-2
従来の単結晶針状セラミック、テトラピックのサイズを2倍にしたハイパーテトラピックとビッググラスファイバーによって、引っかくようにして氷を捉えるDSX-2は、トレッド面の各ブロックのサイプ(切れ込み)を特殊な立体形状とするとともに、トレッド面の剛性を部位ごとに最適化することで、雪上性能とハンドリングの両立を図った。
サイズ:135/80R12~245/45R19
問:住友ゴム工業 http://tyre.dunlop.co.jp/
●ガイドのひと言コメント:ひと昔前のイメージでは、氷上性能ではやや引けを取っている印象があったダンロップですが、このDSX-2では氷上性能もトップレベルとかなり評判がいいようです。新製品ではないため、価格もかなりこなれてきて、狙い目といえます。
■TOYO TIRES ガリットG5
トーヨーのガリット・シリーズといえば、トレッドゴムに配合したくるみの殻を使って、氷をひっかく効果を高めていることで有名だが、G5では氷点下でもゴムの硬化を防ぐナノゲルを配合することで、路面の凹凸にトレッドを密着させ、引っかき効果を高めている。またトレッドパターンやサイプの形状にも、路面追従性を高める工夫が見られる。
サイズ:135/80R12~245/40R18
問:東洋ゴム工業 http://toyotires.jp/
●ガイドのひと言コメント:昨年デビューしたガリットG5は、徹底してアイスバーンでのグリップを追求したかなりの個性派モデルです。とにかく滑るのがイヤという人には、ぜひ試してみてほしいですね。他にも、ミニバン専用品など、スタッドレスでもトーヨーらしさが光ります。
■FALKEN エスピアEPZ
卵の殻を使った新素材、マイクロエッグシェルによって、氷をひっかく効果を高めるとともに、殻に空いている微細な穴から路面の水膜を吸収することで、氷上性能を高めたエスピアEPZ。トレッドを二層構造とし、内側の層に硬化抑制剤を備蓄し、それが徐々に染み出すことで優れた性能を長期間にわたって維持できるというのも特徴だ。
サイズ:135/80R12~215/45R17
問:住友ゴム工業 http://www.falken.co.jp/
●ガイドのひと言コメント:発売からそこそこ年数が経っていることもあって、他社の最新モデルと比べると技術的にもそれほど秀でた部分は見当たりませんが、その分、価格面での魅力はかなり高くなっています。性能の保ちがいいのも、経済的といえそうです。