デジタルカメラとしてのスペックも見てみる
タフさと同じていどに必要となるのがデジタルカメラとしてのスペックだ。とりあえずは今回も一覧表を見ていただこう。デジカメとしてのスペック一覧。
■画素数
画素数に関しては1000万~1210万となっている。本質的な差はないと見てしまっていいだろう。なお、撮像素子はすべてCCDで1/2.3~1/2.33型。
■光学ズーム
PowerShot D10の3倍からμTOUGH2機種の3.6倍、DMC-FT1の4.6倍、Optio W80の5倍までとなっている。前述したようにすべてがインナーズームを採用しているので、やや画質的には不利ではある。
■手ぶれ補正
ここでの手ぶれ補正とはCCDシフト式、もしくは光学式のどちらか ―― いわゆる機械式手ぶれ補正が搭載されているか否かである。唯一、Optio W80のみが機械式手ぶれ補正機構を搭載していない。
■動画撮影
ここでは動画撮影における最大解像度をピックアップしている。DMC-FT1、およびOptio W80は1280x720ピクセル/30fpsという720P相当のハイビジョン動画を撮影できる。VGAに比べるとピクセル比で3倍もの精細さとなる。
取り上げた5機種から、オススメのタフデジカメとして1機種を選ぶのであればμTOUGH-8000となるだろう。
防水防塵耐衝撃耐低温のすべてで最高のタフさを示してくれている。動画がVGAであるところは残念だが、光学ズーム3.6倍で機械式手ぶれ補正機構も搭載されている。一通り、「フツーのデジカメ」として撮影できた上で、かつタフであるというのが最大の利点といえるだろう。
ただ、メタルボディで外見としての好みがくっきりと分かれる機種であるともいえる。
μ TOUCHのマッチョな外見を避けたいというユーザーにはDMC-FT1をオススメしたい。
耐低温がないところが冬に不安だが、スキーなどでなければ問題ないだろう。一般的なルックスのデジカメであるにも関わらず、耐衝撃で1.5mを確保しているところを評価したい。