使ってすぐのちょこっとお手入れが大事
そこで、お気に入りの愛用傘が「カビ傘」や「臭い傘」にならないためのケアや基本的なお手入れ術をご紹介します。
<目次>
- 臭い傘にならないための対策は?
- 傘が汚れたら洗剤で洗うかクリーニング店へ
- 臭い傘にさせないための収納方法……生乾きは臭いやカビの原因
- 傘の修理は自分でも可能
- 直せる傘、直したくなる傘を選ぶ
- 傘が完全に使用不可になったら
臭い傘にならないための対策は?
雨傘は汚れや湿気の溜まり場。濡れたままにしておくと、それらが栄養になってカビが生えたり、雑菌が増殖して臭いの元になってしまいます。また、湿気で内側のホネ(金属)が錆びて傘がダメになってしまうことも。そうならないためには、乾かすことが肝心です。帰宅したら傘を閉じた状態で軽く雨を振り落とし(開いた状態でやると傷むことも)、できるだけ開いて水気を蒸発させます。できれば、帰宅後にタオル等の布で拭いておくと汚れがしみつかずきれいなままで長く使えます。薄い色の傘は特に違ってきますよ。
雨が上がったら、直射日光を避け陰干しに。できるだけ短時間で乾燥させると臭いが発生しません。直射日光は色やけや繊維をいためる原因になるので×です。
傘が汚れたら洗剤で洗うかクリーニング店へ
雨には泥など汚れも混じっていますので、時々きちんと洗ってあげれば傘が長持ちします。方法は薄めた中性洗剤(台所用でOK)をスポンジに含ませて拭き、次に普通の水を含ませて拭いてから、陰干しにします。洗剤で色落ちするものもあるので、目立たないところでチェックしてからはじめましょう。色落ちするなら洗剤は使わないで水洗いだけに。
大切な傘だったらクリーニング店へ持っていくのも◎。最近は傘や靴のクリーニングを行っているお店もたくさんあるので、行きつけのお店でチェックしてみましょう。
臭い傘にさせないための収納方法……生乾きは臭いやカビの原因
よくよく乾かしてから、暗いところで保管するのが基本。生乾きでの保管は「臭う傘」や「カビ傘」の元です。
家の中でも、日光や蛍光灯の紫外線が当たる場所で長期間保管をすると、色褪せをすることがあります。特にポリエステルはビニールやポリ袋に長期間包んでおくと変色、色移りを起こすとか。ハトロン紙に包むのが一番いいようです。日傘も同様です。
傘の修理は自分でも可能
簡単な修理なら、自分でやってしまいましょう。修理キットもホームセンター等で市販されています。自分では無理かなという場合でも、購入したお店へ頼むか、デパートなどの修理専門のコーナーや、靴やバッグの修理専門店で傘も扱っているお店へ相談して、捨てる前にもう少しがんばってみましょう。
直せる傘、直したくなる傘を選ぶ
中には「修理できない」といわれる傘もあります。傘は実はとても種類が多く、オリジナルに近いパーツを使っている傘もあって、そういう場合は基本的に製造メーカーでしか直せないのだとか。一方、「JUPA(ジュパ)」というマークが入っている傘なら、販売店を通して修理の相談ができるそう。このマークは日本洋傘振興協議会(Japan Umbrella Promotion Association)に加盟するメーカーであるとの証。傘を長く使うためには、このマークのある傘を選ぶとよいですね。
傘が完全に使用不可になったら
完全に壊れてしまったら、リサイクルをするという方法もあります。布部分を切り離して作るエコバッグは作り方講座などもよく開催されていますので機会があったら作ってみましょう。
修理もできないとなっては仕方ないのでゴミに。骨部分と布部分に切り離して捨てることができますが、やり方は自治体によって違います。たとえば横須賀市では、「骨部分は資源回収の缶以外の金属、布部分がビニールなら不燃ゴミ、布がビニール以外なら燃えるゴミ」とされていますし、東京・世田谷区では「傘は不燃ゴミ」となっているようです。自分の住んでいる自治体はどうなのか、一度調べてみましょう。
壊れてはいないけど収納庫の肥しとして?眠ってしまっているなら、リサイクルショップや寄付によるリユースも考えてみましょう。傘もその方がうれしいですよ!傘のリサイクル、リユースを含むお話は「雨傘とのエコなつき合い方」をご参考にどうぞ。