乗り心地は上々
足まわりについてはリヤダンパー、前後サスペンションのチューニングレベルにとどまるが、マイナーチェンジ前よりもフラットライドな乗り心地になっている。ハンドリングについても元々、低重心なボクサーエンジンのおかげで重心高が低く、急なコーナーでも安心してステアリングを握れたが、剛性が高まっていることもあり安心感がより高まっている。ノーズは適度に軽いのに安定感のある走りは、雪道など厳しい路面条件でも威力を発揮してくれるはずだ。走りであえて注文を付けるなら、もう少し静粛性が高いといいかなという程度。100km/hくらいでもラジオの音をかなり上げないと聞き取れなくなってしまう。
インテリアの質感が向上
インテリアの基本造形はもちろん変わらないが、表面積が大きく感じるパネルにソフトフィール塗装を施すことで質感の向上を果たしている。スポーツルミネセントメーターにはイグニッションオンで針が振り切って戻るスイープ機能付き
従来モデルでもNAの比率が高かったというが、新ボクサーエンジンを搭載したマイナー後モデルは、最大のウィークポイントを克服したことでかなり魅力が高まったといえるだろう。今回の実燃費は、約365kmを走り、12.3km/Lだった。高速道路が多かったが、とくにエコランに徹したのではないことを考えると立派だろう。ライバルはエクストレイルやRVR、CR-V、RAV4など数多い。フォレスターは素直な運動特性と、大人4人が快適に移動できて、荷物も積める。雪道でも安心となると十分に高い魅力を秘めている。