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蝶ネクタイが制服?廃棄物処理の常識を覆した会社(3)(2ページ目)

2回に渡って「株式会社真田ジャパン」の五月女明社長の話をお伝えしてきたが、今回はいよいよ制服の話。蝶ネクタイ?とあるように、このミスマッチが真田ジャパンの特徴の1つでもある。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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男性は女性を守る存在である 

専務であり五月女社長の奥さまである美津江氏に対して、社長はどう考えているのか。

「家内と結婚したときに、すぐに会社に入ってもらったのですが、それから14年間、社員さんとは話をするなと話していました。家内は農家の娘だったので、会社のこともわからないし、そもそも社会のことも知らない。そういう人間が社員さんと話をすることは、とんでもない話だと。だから、最初のころはすごく辛い思いをしたと思いますね。」

でもね…
と五月女社長は続けた。

「こんな話が聞けるとは…」。ガイド、かなり感動。

「こんな話が聞けるとは…」。ガイド、かなり感動。

「男性女性という表現をするのは人間だけですよね。男性と女性が夫婦になる、あるいは恋人になって、この人と一緒にいたいと思うのであれば、男性は女性をしっかり守らなければなりません。これは、男性の方が体力的な面でも優位にあることからもわかりますよね。ただ、体力的な面だけではなくて、やっぱり男性は女性を守ってあげるものなのですよ。
私はこれまで家内に辛い思いをさせましたが、これからは幸せにしなくちゃなと思ういますね。

そう思うのも、家内が私の気持ちをちゃんとつなぎとめているということもあるんです。人はたくさんの人に出会っていきます。その中には、素敵な男性・女性もたくさんいますが、でも、この人と一緒なら幸せになれる、自分を高められると思うような人だから一緒にいるわけですから、お互いに日々切磋琢磨していかなければならないと思いますね。男性は女性に対して、女性は男性に対して、この人に巡り合って本当によかったなと思うような人生を歩んでいかなければなりません。」

パートナーとして 

専務であり妻である五月女美津江氏は、当時を振り返ってこう話してくれた。

「今だからこそ社長の気持ちはわかりますが、当時は戸惑いもありましたね。今は意見を求めてくれることで、パートナーなんだという意識を持てるようになりました。だから、自分の意識の揺らぎもなくなりましたね。それまでは、どうしたらいいのかと悩むこともけっこうありました。でも、今はただ働くのではなくて、共通の目標を持って働くことができるようになりましたからね。社員さんにも恵まれて、今はすごくいい組織に入ることができたなと。」

美津江氏が会社に入ったときには、会社はずいぶんと荒れていという。そして、世の中はバブルの絶頂期で、人材がいなかった。「苦労しました…」と美津江氏はもらした。3Kと呼ばれる職業であったから、幹部よりもむしろ社員が蔑まれていたのだろうと。だからこそ、自分だけではなくて社員の幸福を考えるようになったという。
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