果汁の染み抜きの方法を押さえましょう!
おいしい果物、果汁のシミの心配なく味わいたいですね
<果汁別のシミ抜き洗濯テクニック・目次>
果物やジュースなど果汁のシミは「水溶性」の類。ガイド記事「染み抜きのやり方、コーヒー・カレーなど汚れ別に解説」で解説したとおりです。
ついてすぐになら水で簡単に落とせますが、ある大学の調査によれば、1カ月経った果汁のシミは、その他の調味料(しょうゆやソースなど)と比べて格段に汚れを落としにくく(=シミが残りやすく)なるという結果が出ています。
果汁の主成分は糖分、酸、色素などですが、生地に残った成分は時間がたつほど空気中の酸素などと反応し、無色から茶色、黒など目立つ色に変化します。中でも果物=植物性のシミに含まれるタンニンの類は、普通の洗濯洗剤(弱アルカリ性)ではかえって落としにくいといわれ、シミとなって残る要因にも。また、ジュースの果汁には着色料が含まれているものもあり、それがシミになることもあります。
洗濯表示で「水洗いOK」なら、すぐに水洗いするのが一番(×ならそのままクリーニングへ)ですが、外出先の乗り物の中など水洗いが難しい場合は、応急処置として乾いた(濡れているのはダメ)布やティッシュなどで果汁を吸いとってシミが広がるのを防ぎ、帰宅したらすぐに水洗いをします。
すぐにクリーニング店に持ち込む場合は、果汁がついたとしっかり伝えること。通常のドライクリーニングでは落ちないこともあります。
こぼしてすぐなら水洗いだけで落ちるものが多いようです。一見透明でも甘くみないこと! まずは洗濯表示で水洗いOKかを確認しましょう。
水洗いしても残るようなら洗剤を使いますが、使う洗剤がアルカリ性でないことがポイント(一般的な洗濯用洗剤は弱アルカリ性)。落ちにくくなったり変色するなど逆効果になることもあるようです。
綿や化繊でプレーンなものであれば「台所用中性洗剤」を薄めた洗剤液で、デリケート素材なら「おしゃれ着洗い用中性洗剤」を薄めた洗剤液で、こぼした部分のシミ抜きを。裏技としてお酢を数滴混ぜる方法もあります。
やり方は、まず色落ちテストをして(※)、大丈夫なら汚れ(シミ)部分に表から洗剤液をつけて白いタオルを当てます。タオルごと服を裏返して汚れ部分を上から古歯ブラシでトントンたたいて、汚れをタオルに移しとります。洗剤はいきなり真ん中につけるのでなく、シミの境界線あたりから線をぼかすように中心へ。
敷いたタオルをずらしながら繰り返し、後は洗濯機のそれぞれに合ったコースで他のものと一緒に洗うか、手洗いで洗い・すすぎ・脱水を行って洗剤液をきちんと落とします。
※色落ちテスト:洗剤の原液を綿棒に染み込ませて、裏側の目立たない部分をこすってみます。これで色が落ちるようなら自分ではリスク大。クリーニング店へ!
ぶどうやイチゴなど、色素が「基本のシミ取り洗濯」だけでは落ちにくいケースでは、さらに洗剤をつけたりゴシゴシ手洗いするよりも、漂白剤のパワーを活用した方が効き目があります。
やり方は、まず色落ちテストをして、大丈夫ならシミ部分に酸素系漂白剤を直接つけます(デリケート素材は薄めてからつけてください)。ぬるま湯で薄めた洗剤液に30分~2時間浸け置き、あとは洗濯機でそれぞれに合ったコースで他のものと一緒に洗います。40℃より少し高めのお湯を使うと漂白剤がパワーアップしますので、綿など高温に強い素材ならそれもおすすめです(ウールやデリケート素材に高温は不向きです)。もちろんすすぎまで手洗いで行ってもよいでしょう。
【関連記事】
- 果汁のシミはなぜ洗濯で落としにくい?
- 果汁のシミ抜き=「すぐにしっかり」がポイント
- 果汁シミの落とし方:基本のシミ取り洗濯(りんご、みかんなど)
- 果汁シミの落とし方:色が残りやすいシミの洗濯(ぶどう・イチゴなど)
果汁のシミはなぜ洗濯で落としにくい?
果物やジュースのシミは、時間が経つほど落ちにくくなる傾向
ついてすぐになら水で簡単に落とせますが、ある大学の調査によれば、1カ月経った果汁のシミは、その他の調味料(しょうゆやソースなど)と比べて格段に汚れを落としにくく(=シミが残りやすく)なるという結果が出ています。
果汁の主成分は糖分、酸、色素などですが、生地に残った成分は時間がたつほど空気中の酸素などと反応し、無色から茶色、黒など目立つ色に変化します。中でも果物=植物性のシミに含まれるタンニンの類は、普通の洗濯洗剤(弱アルカリ性)ではかえって落としにくいといわれ、シミとなって残る要因にも。また、ジュースの果汁には着色料が含まれているものもあり、それがシミになることもあります。
果汁のシミ抜き=「すぐにしっかり」がポイント
果汁をこぼしたら、直後の対応が肝心。衣類についてすぐが一番落ちやすく、3時間以内なら少し落としにくくなる程度なので、極力その日のうちに! 時間が経ったものは、クリーニング店に相談した方が無難です。洗濯表示で「水洗いOK」なら、すぐに水洗いするのが一番(×ならそのままクリーニングへ)ですが、外出先の乗り物の中など水洗いが難しい場合は、応急処置として乾いた(濡れているのはダメ)布やティッシュなどで果汁を吸いとってシミが広がるのを防ぎ、帰宅したらすぐに水洗いをします。
すぐにクリーニング店に持ち込む場合は、果汁がついたとしっかり伝えること。通常のドライクリーニングでは落ちないこともあります。
果汁シミの落とし方:基本のシミ取り洗濯(りんご、みかんなど)
一見透明なリンゴやミカンも、果汁がついたらすぐに洗うのが鉄則
水洗いしても残るようなら洗剤を使いますが、使う洗剤がアルカリ性でないことがポイント(一般的な洗濯用洗剤は弱アルカリ性)。落ちにくくなったり変色するなど逆効果になることもあるようです。
綿や化繊でプレーンなものであれば「台所用中性洗剤」を薄めた洗剤液で、デリケート素材なら「おしゃれ着洗い用中性洗剤」を薄めた洗剤液で、こぼした部分のシミ抜きを。裏技としてお酢を数滴混ぜる方法もあります。
やり方は、まず色落ちテストをして(※)、大丈夫なら汚れ(シミ)部分に表から洗剤液をつけて白いタオルを当てます。タオルごと服を裏返して汚れ部分を上から古歯ブラシでトントンたたいて、汚れをタオルに移しとります。洗剤はいきなり真ん中につけるのでなく、シミの境界線あたりから線をぼかすように中心へ。
敷いたタオルをずらしながら繰り返し、後は洗濯機のそれぞれに合ったコースで他のものと一緒に洗うか、手洗いで洗い・すすぎ・脱水を行って洗剤液をきちんと落とします。
※色落ちテスト:洗剤の原液を綿棒に染み込ませて、裏側の目立たない部分をこすってみます。これで色が落ちるようなら自分ではリスク大。クリーニング店へ!
果汁シミの落とし方:色が残りやすいシミの洗濯(ぶどう・イチゴなど)
ぶどうやイチゴは色素が残りやすいので注意
やり方は、まず色落ちテストをして、大丈夫ならシミ部分に酸素系漂白剤を直接つけます(デリケート素材は薄めてからつけてください)。ぬるま湯で薄めた洗剤液に30分~2時間浸け置き、あとは洗濯機でそれぞれに合ったコースで他のものと一緒に洗います。40℃より少し高めのお湯を使うと漂白剤がパワーアップしますので、綿など高温に強い素材ならそれもおすすめです(ウールやデリケート素材に高温は不向きです)。もちろんすすぎまで手洗いで行ってもよいでしょう。
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